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ふと振り返ると、 どこかで会ったことのあるような、 でも、一度も見たことない子が立っていたんだ。 その子は、 だけど僕を知っているようで、 ただ微笑んでる。 どことなく知り合いに似てるみたいで、 でも、会ったこともない子。 目もと、口もと、鼻のカタチ。 誰かに似ているんだけど、 「えーと…」 そしたら、その子、 笑って、ふっと消えちゃったんだ。 「がんばって、パパ♪」 って。 「どうしたの?」 「いや、別に」 イヴの夜。 ポケットの中の宝石箱。 まさかね。