彼はきっと、彼女の事が好きなんだと、
私は知っている。
彼女に直接聞いてはいないけれど、
彼女にその気がないことも、
私は知っている。
彼が私の事を好きだというのは、
ちょっと疑問だ。
彼は彼と私をくっつけたいようだけれど、
彼はそれが私にとって、
とても辛いことであることを、
知らない。
そして彼もまた私と同じように、
彼女がいつか私たちに言わなければならないことを、
知らない。
夏の始まりの季節、
私たちは、
ただ戸惑いに、ぎこちなく笑っていた。
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- しゃちょ@studi Odyssey
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元々の企画の中は、女の子が一人しか出てこないような感じで進んでいましたな。
二人にしました。ふふ。