studio Odyssey



Let's!突貫祭り!!



ある日のプロンテラベンチにて  突然かけられた声に、スピットはたいそうびっくりしました。

spit:「えーと…

 全力で記憶の糸をたぐります。

spit:「うーんと…

 どうしたスピット!?


 女の子だぞ!?

 そのウィザードの女の子は笑って、言いました。

その名は!?
spit:「おおっ!?

runa:「風花は私の妹です。*1



Let's!突貫祭り!!


runa:「スピさん、お暇ですか?
 と、風花ちゃんの姉、るなさん。

spit:「…暇じゃない。

Grill:「嘘はいけないな。

 と、突然現れたグリと、その隣を歩いていたシュトがニヤリと笑いました。

Str:「さっき、ギルド会話で『暇だな〜』とか、言ってなかったか? 半角カナが嘘くさいですな

spit:「ってゆーか、久々にあったと思ったら、いきなりなんだよ!

Grill:「あれ?リダ、前衛不足だから、ナイトをギルドに入れようって言ってたじゃん。


spit:「…言ったな。


Grill:「シュト、うちのギルド入ってくれるって。

spit:「…ってゆーか、すでにシュト、エンブレムがついてるんですけど?
Grill:「加入権限は、ギルメンみんなあるし。

Str:「さっき、『暇だな〜』って、ギルド会話で言ってなかったか?*2

runa:スピさん?

spit:「あ、ああー、暇だなぁっ。どっか、冒険に行きてぇなっ!

 あんた、どうしようもないヤツですな。


runa:「あ、すみません。そこのポタアコさん。

 と、るなさんはベンチ前にいたポタアコさんに言いました。

runa:「隣の緑髪のWizさんの足下に、時計よろろ。


spit:Σ( ゜□ ゜ii

Grill:「イテラ〜。
Str:「俺も行くかな。

spit:「んなら!

どんっとかまえて

 覚悟完了!

 そしてたどり着いたのはアルデバラン。
 街の中心に立つ、時計台ダンジョンのすぐ脇です。

runa:「もうひとり来ます。

 と、るなさん。

Str:「赤POT限界まで積んでおこう。

 しばらくすると、ぺこぺこに乗った騎士さんがひとりやってきました。

runa:「前衛、その2です。

「よろしく。

spit:「こちらこそ。
突撃、即席パーティ!
 スピットのパーティ、プロンテラベンチに引き入れて、いざ!

spit:突貫死。

Str:「あ、今回もそのパターンなんだ。


 今回のタイトルを見ろ。



 一行は時計台ダンジョンを進みます。

runa:「2Fに行きましょう!
「おー。

 と、ずんずん進みます。

 カビモンスター、ファンクが来ようが、デビルチが来ようが、知ったことではありません。
 次から次へと片づけて、進みます。

spit:「ん?
Str:「どうした?

 アーチャースケルトンに狙われたスピットが、ソウルストライクで片づけた後でした。

spit:「すげー事に気づいた…

気づくの、遅っ!?

Str:「何のために俺が赤POTを満載したと?

spit:「全然気にしてなかった。

2F
 2Fへ登るスピット一行。

 倒れたハンタさん、プリさんに、「なむー」

 でもね、スピット。
 お二方が倒れているということはね。

予測可能な未来

Str:速いよっ!?

予測可能な未来2

 そして…

spit:「戦略的転進!
Str:「撤退だろ?*3




 さて、再びベンチ。

「また、ナンパか…

 突然聞こえた声に、スピットは振り返りました。
いつものように、神出鬼没
Abd:「懲りないヤツだ。

spit:ナンパではない!


Abd:Str:平成のナンパ師、ここにあり。

 と、先ほどの騎士さんから、電波が届きました。

「あれ?時計、また来るの?

 どうやら、騎士さんはセーブポイントがアルデバランだったらしく、すでに時計前にスタンパイしているようなのでした。


spit:「…いくか。

Abd:「ま、マントを引っ張らないでください!?
runa:「あ、さっきのポタアコさん、もう一度時計、よろろ。
「はーい。

Str:「懲りないヤツだ。


 今回のタイトルを見ろ。
リベンジ!
 さぁ!


 リベンジですっ!

再び2F
 はやっ!?

spit:「あんなにあった赤POTが、もうないよー。


 なんとか時計モンスターアラームをうち倒すと、近くにいたプリさんがスピットにリザラックションをかけてくれました。
 しかもセンチュアリをかけてくれて、スピットは完全復活です。

spit:「よっしゃ!カカッテコイヤ!


 回復アイテムはもうありませんが。


spit:「アブとるなさんはFDあるの?
Abd:「ありますよ?
runa:「凍らせますんで、スピさん、雷魔法で、ばばーん!と。


spit:「おっしゃー!

予測可能な未来3

 さぁ、あなたも未来を予想してみましょう。

正解


 再び、ベンチ。*4

ぽろぽろ
「はやかったですね。

 ポタアコさんが笑いながら言いました。

spit:「おのれ!アラーム!!

「また頑張ってくださいね。


spit:Abd:また行けと!?

まぁ、今回のタイトルがタイトルだし
 てくてくと遅れてるなさんが戻ってきました。

spit:「遅かったね。

runa:「ん。


 と、るなさんはスピットにそれを押しつけました。

赤POT、60個?
spit:「えーと…?

runa:「このアカポ分の3倍はつきあわす。


spit:三 ゜д ゜)!!

Str:「そんなにうれしそうな顔をするな、スピ。

runa:「さっきの騎士さんはもう落ちちゃったけど…

 るなさんは言います。
るなさん、きっぱり


Str:三 ゜д ゜)!!

spit:「そんなにうれしそうな顔をするな、シュト。

 もはや逃れるすべはない。


 と、そこへやってきたのは…
華苺ちゃん登場 spit:「…

Farmei:「スピさん、ちわー。

Abd:…ナンパ師。

spit:もぉ、なんとでも…

Farmei:「?*5


Farmei:「何かあったんですか?
 華ちゃんは小首を傾げて聞きます。

spit:「いや…
 ごにょごにょとスピットは言葉を濁らせました。

Abd:「いや、今、スピたちと時計に行ってきたんですけどね。もう、死にまくりで。

 軽い調子で言うアブに、スピットも、
spit:「中で5回は死んでます。


 すっくと、華ちゃんはたちあがって、「フフリ」

さすがだ!!
巡ってます





spit:「…



 今回のタイトルを見ろ。



 さぁ、遅れてやってきたシュトと共に、高レベルダンジョンひしめく、グラストヘイムに挑みます。

spit:「アブめ、逃げたな…
Str:「いや、フツー、逃げるのが正解。
runa:「グラストの、どこに行きますか?
 るなさんが聞きました。
 グラストヘイムは広大で、たくさんのダンジョンがあります。その中の、どこに行くか…


spit:決まっている。

runa:「…あ、そか。



spit:「下水にて、ワニにリベンジ!!



 あなたも、未来が見えましたか?

はい、きた








 正解者に拍手。




ポタアコさんにも覚えられました
 そんなこんなで、プロンテラペンチは、いつもお祭り騒ぎです。*6



*1 詳しくは「spit、ポタ屋をお手伝い!?」参照。
*2 本当はシュトはずいぶん前からギルメンなんだが、書く回がなかったので。
*3 実はシュトは死んでない。強いな。
*4 そしてシュトは死んでいない。強いなっ!?
*5 華ちゃんについては、「プロンテラベンチで逢いましょう。」参照。
*6 こんな事ばっかりやっているので、スピットのレベルはいっこうに上がらない。いいんだけど。