ebu:「お師さま、こんにちわー。
と、ベンチ前に現れたのは転職しウィザードとなった、えぶです。
spit:「
俺に弟子はいない。
ebu:「
Σ(TпT (実は寂しかったんですか!?
spit:「…暇そうだな。
ebu:「はい。全力で、暇です。
spit:「どっか、狩りにでも行くか?
ebu:「はい。お師さまとは
公平パーティ組めますし、赤芋虫でも狩りに行きましょう。
spit:「…ハテ。一カ所、
突っ込むべきか…
ebu:「私が凍らせますから、お師さま、ユピテルサンダーで、ばぁーん!と。
spit:「ハテ?俺の仕事がどうにも
固定砲台のような…
ebu:「
気のせいです。
spit:「まぁ、いい。行くか…
と、その時でした。
spit:ebu:「
Σ( □ ;!!
spit:「
レアキャラ、きたー!?*1
luvas:「…おお、久しぶりだな、ザコ。
spit:「
お前がな。
ebu:「ら、ラバさん、お久しぶりです!
luvas:「おー、久しぶり。
spit:「…おまえら、
あったことあったっけ?
ebu:「…
luvas:「
しらね。*2
spit:「っていうか、ラバさん、ラバさん。
luvas:「なんだ?
spit:「ベータ2
最終回以来です。
luvas:「まぁ、俺は
ゲストキャラ扱いだからな。
ゲストキャラより出てなかったりしますが、そんなことはまぁ、
置いておいて…*3
spit:「これからえぶと赤芋虫山に行こうと思うんだが、ラバも来るか?
luvas:「は?バカかテメーは。
luvas:「
死ぬじゃん、俺。
spit:「そいつに
バカ呼ばわりされたくねぇよ。
luvas:「へっ!てめぇだって、ひとりじゃ死ぬだろうが!
spit:「…ラバ。
スピットは帽子を押さえて、顔を伏せました。
spit:「人は、ひとりでは生きていけないんだぜ…
luvas:「ケッ。
spit:「素直になれよ…
spit:「
ショボコソ。
luvas:「おお!
テメェとは決着つけねぇとな!
spit:「さて、と。
ベンチ前、スピットは帽子をなおしながら言います。
spit:「
召還! ラバ、スパルタ要員っ!!
luvas:「…なんだそれは。
ほどなくして、ふたりがベンチ前に姿をあらわしました。
Ahsgrimm:「うーす。
Leona:「ちわ〜。
spit:「ちなみに、ふたりでお前のレベルの
3倍くらいか。
*4
Ahsgrimm:「よーし、時計あたりでごりごり稼ぐか。
luvas:「行ったことない。
Ahsgrimm:「大丈夫、
死んでも生き返るから。
Leona:「ラバさん、レベルいくつー?
luvas:「転職まで、あと5くらい…
Leona:「…ステータス次第ででなんとかなるかな。
ebu:「QMもあるので、大丈夫ですよー。
*5
luvas:「当たると死ぬぞ?
ebu:「私も当たれば死ぬので、その辺は
気にしないでも。
spit:「
仲間っていいだろ?
luvas:「
ありがたすぎて、涙が出るな。
そんなこんなで、一行が飛んだのは…
spit:「
ブハッ!?
Ahsgrimm:「すごい場所にでたな…
spit:「
殺す気っすか!玲於奈さん!?
Leona:「そんなことないよー。
luvas:「むしろテメーは
死んどけ。
spit:「(お前が、死ね!?
luvas:「(なんだとこのやろう!!
spit:「(おのれ!?このっこのっ!!
Leona:「仲、いいの?ふたり。
Ahsgrimm:「
漏電と、
ショボだからな。
ebu:「類は友になる。
spit:luvas:「
コイツと一緒にすんな!!
Leona:「どっちもどっちかー。
spit:luvas:「
三 ゜д ゜)!!*6
Ahsgrimm:「よーし、時計台に行くぞー。
アルデバランの中心、時計塔の中へと、一行は進みました。
spit:「ふぁあぁぁ…
ebu:「あくびとは、余裕ですね、お師さま…
spit:「終わったら起こして。
luvas:「
テメェ…
spit:「俺が手を出したら、経験値はいんねぇだろうが。
Ahsgrimm:「実は、俺もあまりすることがない…
Leona:「グロリアー!
ebu:「クァグマイアー!
spit:Ahsgrimm:「まぁ、
がんがれ。
luvas:「
何しに来たんだ、テメェら…
spit:「基本的に…
spit:Ahsgrimm:「
からかいに?
Abd:「スピ!
spit:「ん?
突然届いた電波に、スピットは顔を上げました。
spit:「おぉ、アブ。
Abd:「ラバと一緒って、
本当ですか!?
仲間にびっくりされる仲間って、
すごいですね。
spit:「ああ。今、時計。
と、スピットが電波に向かって言うと…
Abd:「時計だそうです!
irurur:「深雪さん、ポタあります?
Grill:「華苺さんがあるって!オーケー、飛ぼう!!
spit:「愛されてるねぇ…
にやりと、スピットは帽子を押さえながら口許を曲げました。
miyuki:「イター!!
Farmei:「写真!写真!?
Grill:「レアでたー!!
irurur:「よし、今日はもうこれで思い残すことはない。帰宅します。
Abd:「いるるさん、見に来ただけ!?
luvas:「
何しに来たんだ、テメェら…
みんな:「
からかいに?
miyuki:「おやつ持ってきたから、みんなで食べようー。
ebu:「わーい。
spit:「おい、えぶはQMかけてやれよ。
Abd:「うちの娘をなんてことに!?
Leona:「私にもー。
Ahsgrimm:「って、玲於奈!?ラバ死ぬよ!?
Farmei:「ひ、ヒールさせてください!ショボコソさん!!
Grill:「よかったじゃん、ラバ。
luvas:「
ショボコソいうな。
無理。*8
spit:「よーし、お腹もふくれたし、地下行くか、地下!
Ahsgrimm:「…ペノメナ?
spit:「
イェス!!サー!!
Grill:「死ぬ気だ…
*8
spit:「がんばれ、ラバー!
luvas:「うおぉぉぉ!!
Ahsgrimm:「っていうか、マジでペノ行くの?
spit:「おうよ。
Ahsgrimm:「前衛、少ないのに?
luvas:「なんだか知らんがマカセロ。
見えません。*9
そんなわけで…
ペノメナフィールド。
Ahsgrimm:「グリとえぶが帰って、戦力激減してると思うんだが?
Leona:「ラバさん、攻撃当たらないかも。
Ahsgrimm:「っていうか、
死ぬかも。
spit:「
今日はまだ1回も死んでない。
luvas:「さっさと死んどけ。
spit:「あ、うちの方は公平組むよー。
*10
Farmei:「ようぶん、ちゅーちゅー。
Abd:「人数へったら、それだけ多く経験値が入ると言うことです。
spit:「お前、水の中から出てこい。FD撃て。
Abd:「イヤです。WBを撃たせてください。
*11
spit:「ペノ来たら、死ぬだろが!
Abd:「こんな時でもなければ、WB使うことはないのです!
luvas:「俺に任せろ!!
Ahsgrimm:「ああ、このパーティ、
死ぬな。
大正解です。
結局、10分もその場所では持たず、一行はワープポータルに乗って、再びアルデバランへと戻ったのでした。
luvas:「覚えてろ!ペノメナー!!
spit:「やべぇ…今日は1回も死なない話かと思ったのに、結局死んだ…
Farmei:「なむり。
*12
一行は時計塔北、パラソルの下で、少し休憩することにしました。
luvas:「俺、ちょっと倉庫行ってくる。
spit:「いってこい。しばらく、休憩してる。
と、そこへ…
Farmei:「あ、こんにちわー。
華ちゃんが通りがかった騎士さんに向かって、にっこりと微笑みながら言いました。
ふと、スピットも振り返ります。
spit:「お知り合い?
スピットが聞きました。
Farmei:「はい。
華ちゃんは言います。
Farmei:「プロンテラの酒場をたまり場にしているお友達の、Kさんです。
spit:Abd:「
三 ゜□ ゜)!!!!
spit:「こんなところで逢うとは!?
K:「ですなー。
Kさんは笑います。
*13
Abd:「いやぁ、騎士になってるし。
spit:「ってゆうか、華ちゃん、Kさんと知り合いだったの!?
Farmei:「ってゆうか、Kさんって、『プロベンの仲間たち』に出てる、Kさんだったのですか!?
K:「うん。
ミドカルド大陸は、とっても広いようで、実は狭いのかも知れません。
*14
spit:「ラバとは、あいました?
スピットは言います。
K:「いえ、あってないですね。
spit:「ヤツはまだ、ショボコソです。
K:「
Σ
luvas:「誰がなんだって?
と、そこへラバが帰ってきました。
spit:「お、ラバ。
スピットは言います。
spit:「いつぞやの、Kさん。
騎士になってるけどな。
Ahsgrimm:「っていうか、名前から察するに、一度転生しているようだけど?
*15
Abd:「ま、冒険者歴のくせに未だに一次職っていうのも、どうかと。
Leona:「ラバさん、シーフ長いですねー。
spit:「いや、こいつは
ショボコソという職なんだ。
「おーし、Kーさん、らちかんきん。
K:「お。
と、いつの間にかKさんの後ろに座っていたブラックスミスが、言いながらKさんのマントをつかみました。
「いくよー。
とは、一緒にやってきたプリーストの女の子です。
隣には、アーチャーもいます。
「よし、経験値稼ぎにいくぞ。
ふふりと笑って、ブラックスミスさん。
Kさんは剣に手をかけ、言いました。
K:「あ、じゃあ、俺行きます。
spit:「ん。行ってらっしゃい。
K:「ではまた、お会いしましょう!
プリーストがワープポータルを唱えました。
Kさんの仲間たちが、その光の中へと飛び込みます。
スピットは笑いました。
spit:「いつだかの…
笑って、帽子をなおしながら、言いました。
spit:「剣、受け取ったから。
K:「…また、ご一緒しましょう。
luvas:「金ゴキ狩りに?
Abd:「ラバには、無理でしょう。
luvas:「んだと!?
spit:「よーし…景気づけに、いっぱつ!
K:「ラバさんも、頑張って!!
光の中へと飛び込む直前、Kさんは言いました。
光の柱が消えて、見えなくなって、再び、アルデバランは水路を流れる水の音だけになりました。
スピットは大きく息を吸い込みました。
そして帽子を直し、軽く口許を曲げて、言いました。
spit:「さーて、俺たちも行くか!
Abd:「ラバのレベルアップ阻止に。
luvas:「手伝いにじゃねぇのかよ!?