studio Odyssey



ショボコソ、転職しない!?




さてさて、今日もプロンテラベンチ

Leona:「ふみふみ。

spit:「踏むなー!


 さて、今日もプロンテラベンチは平和です。


luvas:「スピ。

 と、ショボコソこと、ラヴァス。

spit:「ん?

luvas:「経験値を稼ぎに行こうと思うんだが…


spit:頭でも打ったか?


Str:「このギルドは、効率という言葉から、最も遠いギルドだ。*1


luvas:「そんなんだから、俺が転職できねぇんだよ!?


spit:人のせいにするのはイクナイ!


aoiruka:「ちわー。

 と、ベンチ前にあおいるかさんが姿をあらわしました。

uxi-ta:「なにかもめてる?

 続いて姿をあらわしたのは、ウィータです。

 スピットはふたりに向かって、言いました。


spit:「このヴォケが、経験値稼ぎにいこうとか言いやがる。

aoiruka:「うわ!? レア!?

uxi-ta:誰?


spit:「いい仲間をもって、幸せだなぁ。
luvas:「全くだな。*2


ショボコソ、転職しない!?


フェイヨンにきました
spit:「仕方がないので、ラバのスパルタの回です。

Str:「ばりばり行きますか。
aoiruka:「騎士がふたりもいるよ…

 まぁ、珍しい。*3

luvas:「よろしくー。

uxi-ta:「私も、そろそろ転職できそうなので、お願いしまーす。



spit:luvas:三 ゜д ゜)!!


Leona:「いや、普通かと。*4

Str:「毒、誰かかけられるの?
Leona:「あ、毒クリップ貸しっぱなしだ。
aoiruka:「毒ベルトなら持ってますよ?*5

spit:「毒? 敵に毒かけて、どうするの?

 と、スピット。

 一年目の冒険者らしからぬ事を聞きます。


Str:「毒で敵のHPを削っておいて、殲滅速度をあげると、たくさん倒せるからな。その分、効率も上がる。


luvas:「インベなら、俺も使えるぞ?

Leona:「毒が効くかはベースレベルとスキルレベル、INTに依存するらしいから…

spit:お前には期待してねぇ。


 と、いうことで、あおいるかさんの毒ベルトをぽいと手渡されたのは…



spit:「…せんせい。

aoiruka:「はい?


spit:使い方がわかりません。


 一年目の冒険者は、言うことが違います。*6



 一行はフェイヨンダンジョン、4Fへと駆け下りていきます。

Str:「さあ、いけ!!スピ!!

 シュトが剣を手に、ソフィーを指さし、言います。
 スピットは「むんっ」と気合いを入れ、ソフィーに向かって、


spit:いんべなむー!

Leona:「私がスピさんのレベルの頃は、ソフィーにはあんまり効かなかったから…


spit:「いんべなむー!

aoiruka:「いや、スピさん、敵が紫になったら、毒、効いてるんです。
インベナムベルトの力! Leona:「む。

spit:「インベナムー!

uxi-ta:「スピさん、こっちもー。

spit:「いんべなむぅー!

Leona:むむっ。

Str:「無駄にIntはあるからなぁ…

spit:「いんべなむぅぅー!

luvas:「オメェ、SP切れないの?


spit:「まだ800くらいあるな。



 持たせてはいけない人だったようです。


luvas:「ケ。無駄にSPばっかありやがって…

spit:「あり?インベナムって、SP消費、いくつなんだ?

aoiruka:「気にしてないのか… (´д`;
Str:「15、固定。


spit:「そんなの、使ううちにはいらねぇ。


 さすが漏電雷魔導士。*7

水を得たさかなのように
spit:「がしがしいくぞー!

heppoko:「ご主人さま、お腹減りましたー。


spit:今、忙しい。

Str:aoiruka:Σ





 さて、それから狩りを続けること、1時間ばかり。

 あおいるかさんは途中で帰ってしまいましたが、「毒ベルト、借りてていーい?」「あ、いいですよ。俺だとすぐSP切れするんで」「わーい!インベナムー!」そんなこんなで…


Jobアップ!

luvas:キター!



spit:「はっ!?



spit:しまった!毒が楽しすぎて、忘れていた!

luvas:「ヲイ。


spit:ラバの経験値を減らす話だったのに!!



luvas:「かなりマテ



Leona:「これでラバさん、Jobいくつ?

luvas:「Job?Jobはこれで…



luvas:40です。



spit:Str:バーカーなー!!

 Jobレベル40とはつまり、二次職に転職可能なレベルです。

 つまり、ついにラヴァスもショボコソを卒業し、晴れて二次職の…










spit:ショボアサに!?


luvas:「すっごい勢いで、マテ。






 一行は砂の町、モロクへと飛びます。


モロク

Leona:「ぉ?

spit:「確信犯のくせに…



luvas:「じゃ、アサシンギルドにいこうかー。


spit:「エー。



uxi-ta:「あ。

 と、突然ウィータが声を上げました。


uxi-ta:あと1レベルで私も転職できるなぁ。


spit:luvas:三 ゜д ゜)!!


Leona:「普通。*8



Str:「予定変更?

spit:「ウィータのレベル上げ!

luvas:俺は!?


spit:「ラグナロクの世界は、女性上位の世界です。



 たしかに。




 ともかく、一行はアサシンギルドマップへと向かい、そこのサンドマンというモンスターを相手にする事で落ち着きました。*9

luvas:「転職するんだー!
spit:「させるかー!


 は、ともかく。


luvas:「そうだ、バカスピ。
spit:「なんだ、ショボラバ?

Leona:「仲いいの?
Str:「プロベン3バカトリオのふたりだからな。*10

luvas:「見せてやるぜ…

 ふ、と笑い、ラバはサンドマンに向かって、

luvas:「インベナム!

毒化!

luvas:「くくく…

spit:「俺だって…







spit:「…はぁ、はあ。

luvas:「ふ。

heppoko:「ご主人さま、平気ですかー?
Leona:「効かないねぇ…
uxi-ta:「効きませんねぇ…
Str:「まぁ、インベのレベルも違うしな。

ショボコソのくせに!?


spit:ぷち。

Str:「…なんか鳴った?


 と、その時でした。


uxi-ta:「お、あがったー。
Leona:「おめー。


spit:「いざ、フェイヨン!


luvas:マテ。


Leona:「ポタはあるよ?


luvas:マテって!



spit:「ラバ、お前に、転職を前に、俺から一言、言葉を贈ろう…

luvas:「おう。


贈る言葉と言うべきか



spit:「玲於奈さん、ポター!

Leona:「ワープポータルー!



luvas:貴様らー!!



 フェイヨンの南東。

 フェイヨン森の中に、ハンターギルドはありました。
ハンターギルドの入り口

luvas:「なー、俺の転職の話じゃないの?

spit:「みなまで言うな。



spit:女の子優先。


 デフォルトです。*11



 そして、ハンターギルド内です。


ハンターギルド内部

luvas:「初めて来た。

spit:「俺もだ。

heppoko:「ご主人さまー、デザートに焼きゼロピーか何か、ないですか?

spit:「黙って、メシを食ってろ。



uxi-ta:「では、変わります。

 と、ウィータはごくりとつばを飲んで、ギルド職員に話しかけました。


luvas:「ところでスピよ?
spit:「ん?

luvas:「彼女は、誰?


spit:「ああ。


spit:気にするな。


 ウィータの初登場がいつとかも、気にしない方向で。*12


転職ー

uxi-ta:「あり〜。


spit:では!


Str:Leona:来る!?

uxi-ta:「?



はい、お約束



spit:luvas:「おめー!


uxi-ta:「はわわ!?


 こいつはいけるぜ!と、スピットは思いました。

 え?
 ようするに、転職の時にスピットがいつもすることを、ウィータは知らないのです。



盛大すぎます!?

Leona:「ギルド内では、お静かに〜。

Str:「無理だなー。

luvas:「ってか、ここ、洞窟じゃねぇの?

やってます

spit:「落ちろ!


 天井が!?





 ギルド内に響いていた大音響が、ゆっくりと消えていきます。
 洞窟のようなハンターギルドの天井から、ぱらぱらと降っていた土も、やがて止まりました。

ラバと玲於奈は逃げました


uxi-ta:「…こほっ。


spit:「いやぁ、おめでとう。

 ふーと息を吐いて、スピットは満足げです。


uxi-ta:「…こほっ。




spit:「しかし、ウィータ、ギルド初のハンターだな!これからも、よろしくな!


uxi-ta:…こほっ。



spit:見上げるように睨むな。



luvas:「てめぇ、バカスピ!

 と、突然現れたラバが、スピットに向かって飛びかかってきます。*13


luvas:殺す気か!!


spit:「いっそ、死ね!

luvas:「上等だ!表出ろや!
spit:「テメェごときにやられる俺様ではない!
luvas:「お前の攻撃なんざ、かすりもしねぇがな。
spit:「Intのネェお前には、ボルト魔法ももったいねぇや!
luvas:「勝負だ!
spit:「望むところだ!!




 ずんずんずんっと、ふたりはギルドの外へと、言い合いながら歩いていきます。



Str:「この外のマップには、ホロンとかいるんだけどなぁ。
Leona:「ムナックとかもいたねぇ。
uxi-ta:「いましたねぇ…




 と、ギルド機能に、スピットとラバの移動した情報が、ぽっと現れ…

 再び、ぽっと現れました。



Str:Leona:uxi-ta:「あ、死んだ。

 やがて、電波が届きます。

luvas:「なんであそこで、魔法をうたねぇんだよ!?
spit:「なんでお前、俺に来たタゲをとらねぇんだよ!!
luvas:「ヴォケが!!
spit:「ショボが!!



 ショボコソ、転職しない!?>ショボコソ、転職できない!?>ウィータ、転職する。*14


*1 一番始めにこれを言ったのは、焼豚こと、グリル=ポーク。しかし、名言だ。
*2 ラバとウィータは前回のラストのSSの中に一緒に映っているが、実はこのエピソードは、あの後の話なので。
*3 ですなぁ。もともと、騎士少ないし。ギルドのレベルを速く実装して、最大人数を上げられるようにしてほしいですな。(満員なのです。ギルド、Ragnarokは。しかも、1プレイヤーで複数キャラを入れているのは2人しかいないので、14人、違う人なんだがなぁ)
*4 っていうか、初期プロベンメンバーが遅すぎるのだ。
*5 毒クリップ、毒ベルト。ポイズンスポアカードをアクセサリ(クリップ、またはベルト)に差すことにより、インベナムという毒攻撃のスキルを使えるようになる。正しくはインベナムクリップとか、インベナムベルトというが、毒クリップとか言われることが多い。
*6 アクセサリを装備すると、スキルリストの中にインベナムが追加されます。あとの使い方は、その他のスキルと一緒。いや、マジで初めて知りました。(使ったことない。こういうアイテム)
*7 SP15。スピットの魔法なら、1レベルボルト魔法と同じ。そんな魔法は普段、使わない。10レベルのLBで、SP30消費。よく使う、SSは9レベルでSP39消費。LoVなんか、97消費するので、スピットにとってのSP15はカス。というより、SP15なんて、10秒と経たずに回復する。
*8 なのかなぁ。
*9 サンドマン。通称、砂男。中の上のモンスター。
*10 あともうひとりは、アブですか?
*11 この世界はそれで成り立っています。
*12 1ヶ月もかかってないわなぁ。
*13 ハイディングしてました。ちなみに、玲於奈は普通に歩いて、かわしてました。
*14 タイトルの正解はどれ?