spit:「おー、いたいた。
てくてく、スピットはモロクの宿屋の裏手へと歩いていきました。
と、そこには既に何人かの冒険者たちが集まっていました。
spit:「ちわー。
と、手を挙げて言うスピットに、シーフの鳥君(とき)さんが返します。
toki:「
遅刻じゃない!?
spit:「はっはっは。そんなバカな。
toki:「…時間通りにスピットさんもきたことだし…
両者、マテ。
appi:「こんにちわー。はじめましてー。
とことこ、アピもやって来ました。
appi:「…スピさんが先に来てる。
aoiruka:「奇跡です…
spit:「コラ…
toki:「じゃ、そろそろ行きましょうか。
そんなわけで、今日は鳥君さんの転職祭りなのでした。
*1
一行は砂漠を越え、アサシンギルドのあるモロク東を目指します。
途中にはサンドマンというアクティブモンスターがいたりなんだりしますが、そこはそれ。
力でねじ伏せます。
toki:「全体、停止ー。
アサシンギルドを入ったところで、鳥君さんが皆を止め、
toki:「全員、いますかー?
聞きます。
きょろきょろ、アピはあたりを見回し、
appi:「スピさんと、いるかさんがいません。
toki:「
なにー!?
aoiruka:「沸くなぁ。
spit:「沸くねぇ。
toki:「…もしや、
早くも死んだ?
appi:「生きては、いるようです。
アピはギルド情報にスピットを確認して、笑っていました。
*2
ほどなくして、全員、アサシンギルドに到着。
ちょうどモロクへ冒険にきていた焼豚こと、グリル=ポークもアサシンギルドに到着し、
一行はギルド奥、アサシン転職所へと向かいます。
マテ。*3
そっちもだ。*4
マテーイ!!
toki:「では…転職します。
ごくり。
喉を鳴らし、鳥君さんはギルド職員に話しかけます。
と、その身体がぽっと輝いたかと思うと…
見えません!?
いつもの事ですが。
spit:「むむっ!
appi:「どうしました?
spit:「ウィザードが、俺とグリしかいない!
Grill:「落とさねば!!
見えん…
toki:「って、祝福してくれるのはうれしいんだが…
みんなの魔法が一段落したところで、鳥君さんは言いました。
toki:「誰もHP回復してくれないのかよ!?
appi:「あ。
「ワスレテイタ。
*5
と、鳥君さんにプリーストたちから、ヒールが飛びます。「ヒール!」「ひーる!」「ヒール、ヒール!」「熱い気持ちを、受け取れー!ヒール!!」「ヒール!ヒール!!ヒール!!ヒー…」
toki:「
癒し殺される…!?
Domi:「しかも、男プリばかりに…
spit:「グッドだ、鳥君さん!
appi:「はぅ!? 女の子が私ひとりしかいません!?
さて、一行はギルド職員から離れ、アサシンギルド内の中心部にあつまりました。
みんなから、おめでとうの声と、プレゼントを受け取る鳥君さん。
白いポーションを大量にもらったり、足枷をもらったり足枷をもらったり足枷をもらったり、
spit:「おめでとー、これ、プレゼントー。
toki:「ありがとうございます。って、アンティペイメント!?
みんなからのプレゼントをたくさん抱え、鳥君さんは、とっても
うれしそうです。
*6
toki:「さて、では…
鳥君さんは、くるりとみんなを見回し、言いました。
toki:「第二章…
spit:「
突貫死。
早くも
最終章な響きです!
appi:「では、グラストヘイムあたりで、先ほど話していた、インジャスティスと戦うというのはどうでしょう?
toki:「じゃ、それにしましょう。誰か、GHポタもってます?
と、プリーストたちから、答えが返ってきます。「GHはないよ」「ないなぁ」「ない」
aoiruka:「現地集合か!?
toki:「ゲフェから、徒歩とか?
spit:「それは死ねる…
とりあえず、一行はプロンテラに戻り、プロンテラのポタ広場から、GHへと飛ばしてもらうことにしました。途中、ベンチ前にいたウィータを拾い、一行がやって来たのはグラストヘイムは、古城前です。
人数は減り、二次会となりましたが、それでも結構な人数。
一行はそのインジャスティスがいるという、監獄ダンジョン2Fをめざし、突き進みます。
さて、監獄ダンジョンへと下る階段の前。
spit:「そういえば…
スピットがぽつりとつぶやきました。
aoiruka:「どうしました?
spit:「監獄って、敵の沸きがすごいよねぇ?
aoiruka:「ですね。
*7
Teria':「2Fまで、突き進みましょう!
「おお!」と皆は返します。
そして、敵の中へと、突っ込んでいきます。
uxi-ta:「すっごい、沸きだ!?
aoiruka:「これはキビシイ!?
Domi:「たすけて〜。
toki:「これは、死ぬ!?
spit:「ロードオブ…
aoiruka:「別の意味で死。
toki:「これは、アレか!?
鳥君さんが言いました。
toki:「さくっと
スピさん死!?
spit:「マテヤ!ゴルァ!!
uxi-ta:「死なないと、ネタになりませんよ?
spit:「オマイらは、何か勘違いをしている!!
toki:「そうか!?
aoiruka:「まだ死ねない!?
spit:「そうじゃネェだろ!?
toki:「2Fへー!!
「おぉぉー!!
spit:「俺は、死ななきゃいかんのか…
確定事項。*8
一行は、監獄ダンジョンを駆け抜けていきます。
次から次へと沸いてくるアンデッドたちを、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
前衛の騎士、アサシンたちがモンスターを集め、斬りつけます。
そしてそこに、魔法士たちの魔法。
後ろから迫る敵には、ハンターたちが罠を置いて足止め。
傷ついた仲間たちには、プリーストがヒールと、パーティは連携をとりながら進んでいきます。
そして監獄1Fの猛攻をくぐり抜け、2F前へと、たどり着きました。
Domi:「この先が、もしや…
uxi-ta:「インジャスティス?
toki:「アサシンの
なれの果て!!
ぐっと拳を握りしめ、一行は監獄ダンジョン2Fへと、駆け下りていきました。「とつげきー!!」
spit:「あ、アピ、SP平気?
appi:「6割引きくらいです。
spit:「んじゃ、下で休憩をとってもらって…
aoiruka:「ああッ!?
spit:「どうした?あおさん。
aoiruka:「スピさんが、
一回も死んでない!?
uxi-ta:「奇跡だ!?
君は今、
奇跡の目撃者となった!
spit:「あのなぁ、俺だって、一応時と場合を考え…
「ぎゃああぁぁぁぁあ!?
監獄ダンジョン2Fから、その悲鳴が届きました。
spit:「なにょ!?
スピットたちは駆け出します。
appi:「いきなり〜。
spit:「コイツが、インジャスティスか!?
Teria':「アサシンのなれの果て!?
toki:「任務失敗、それすなわち…
Domi:「ガーン!!
spit:「っていうか、戦いにくい!もうちょっと広いところへ…
aoiruka:「クランプ来ました!?
spit:「クランプいんの?
uxi-ta:「うわぁ…
toki:「アクラウス!
appi:「だんごむしもいるのですか〜。
*9
入り口での盛大な歓迎を抜け、スピット達はその先の少し広い部屋で休憩。
そして再び、監獄2F探索へと向かいました。
*10
toki:「勝負!
「いざ!
アサシン vs インジャスティス!!
「しかし…
前衛を守っていた、騎士さんが言いました。
「インジャスティスって、やられたとき、喜びのうめき声をあげてるし。
spit:「ああ、
Mか。
uxi-ta:「らぐなろくは全年齢対象です。
aoiruka:「にしては、インジャスティスの姿は、どうか…
「やられる、すなわち、屈服。
「やられると、うずくまるしね。
spit:「よし、アピ。
appi:「はい?
spit:「
踏んでヤレ。
appi:「…
toki:「やってヤレ!
spit:「
チガウダロ!?
appi:「ハイヒールは、もってないです。
spit:「だから、そうじゃないでしょ!?
uxi-ta:「そういえば、スピさん…
spit:「ん?
uxi-ta:「まだ一回も
死んでませんね?
みんな:「
すらっしゅ しょっく!!
すばらしい、結束力です。
とても即席PTとは、思えません。
Teria':「2Fは沸き、すくないし…
Domi:「これじゃ、スピさんが
死ねない…
aoiruka:「愛されてますねー。スピさん。
spit:「あー…なんだ…一言、みんなに質問だ。
スピットは帽子をなおしながら、こほむとひとつ、咳払いをしました。
spit:「えー、実は私、パーティ、プロンテラベンチのリーダーにして、ギルド、Ragnarokのマスター、スピットな訳だが…
spit:「
はじめまして。
と、みんなから声が返ってきます。
「
はじめましてー。
spit:「オマエら、
初対面がほとんどなのに、
ナンダヨ!?
「
仕様です。*11
spit:「
ヽ(T□T)ノ<ワーイ
spit:「さって、と。
スピットは帽子をちょいとなおします。
そして、アークワンドを握り直し、にやりと口許を曲げて、言いました。
さて、それではみなさんには、生チャットログを、ご覧いただきましょう!
spit : さーて、そろそろ突貫モードに入るかな
F:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\ScreenShot\screenloki191.jpg is Saved.
鳥君 : きたー
マグニフィカート状態が解除されました。
appi : 落ちですね
spit : はやむっ
マグニフィカート状態になりました。
ウィータ : 気が付かなかった
spit : 死ねる死ねる
appi : 突貫なんて言うからです
spit : お花畑みえたー
F:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\ScreenShot\screenloki192.jpg is Saved.
マグニフィカート状態が解除されました。
エナジーコート状態が解除されました。
鳥君 : ぁ
************ : あ
spit : お花畑がー!?
F:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\ScreenShot\screenloki193.jpg is Saved.
鳥君 : おめー(マテ
ウィータ : スキル出るの遅いですね
ドミ : キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
F:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\ScreenShot\screenloki194.jpg is Saved.
Grill=Pork : w
てりあ’ : おめ〜
ウィータ : あ
鳥君 : インジャスティスにヤられたか。(誤
ドミ : 記念撮影しなきゃ!
ウィータ : おめです、スピさん
appi : ドミさんスルーしてまっすぐスピさん狙いましたね
******* : なむー
spit : 橋の向こうはお花畑…
Grill=Pork : 反応遅いよ。スピ
F:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\ScreenShot\screenloki195.jpg is Saved.
てりあ’ : うちら無視して
てりあ’ : まっすぐ
ドミ : ふふ
神はいる!?*12
Teria':「これは天命ですねっ!
spit:「…そんな天命はイヤだ。
Domi:「インジャスティスに金わたしといた甲斐があった…
spit:「マテ。
uxi-ta:「あー、花がないや。
「ほーい。
「ぽーい。
「なむー。
spit:「マテマテ!?
わけのわからないお供え物です。
appi:「ええと…
Grill:「アピさん、リザするか迷ってる?
toki:「ささ、どうぞ。
Domi:「
踏んでやってください。
spit:「
マテ!?
appi:「えーと…
appi:「
ハイヒールは、ないのです。
「
チィイイっ!!
spit:「すらっしゅ
しょっく!
どこにいっても、スピット=一日一死。
*13
*1 最近、遅刻をしないスピットですが、この次の日のイベントで、過去最高のすっごいことをやってのけるという…まぁ、それは別のお話として、今回は鳥君さんの転職のお話です。
*2 最近は防御魔法、セイフティウォール(通称、SW)のおかけで、あまり死んでません。あおさんの周りに光っているやつが、それ。直接攻撃に対して、絶対防御の壁になる。
*3 ピクミン。アサシンの隠語。「ひっこぬか〜れて〜たたか〜って〜たべ〜られて〜」の、ピクミン。アサシンの悲哀を歌ったものとされているが、真相は定かではない。
*4 インジャスティス。モンスター。後で詳しく書きますが、アサシンっぽい、モンスター。
*5 転職すると、HPの係数が変わるので、HPが上がる。
*6 アンティペイメント。剣士のスキル、インデュアの効果があるアイテム。敵の攻撃を受けると、通常、一瞬だけ動けなくなるが、このスキルを使用すると動くことが出来るようになる。「いたくなーい!」という感じ。(HPは減りますが…) 突撃用。
*7 前回全滅していたところ。
*8 むしろ、死にオチでない回というのは、何回あるのでしょうか…
*9 この後ろ姿が、インジャスティス。(もう少し下に、正面もあります) クランプとは、ネズミのモンスター。爆速で攻撃してくる、恐怖のモンスター。強い。アクラウスはグラストヘイム最下層に出てくる、ダンゴムシのようなモンスター。強い。
*10 ここでの会話で、インジャスティスは任務を失敗したアサシンのなれの果てと決定。実は、アサシンギルドの地下とグラストヘイム地下監獄はつながっていて、インジャスティスは、ここのボス、ジルタス(女王様のようなモンスター)にとらえられ…以下略。(というか、らぐなろくは全年齢対象なので、おさっしください) ちなみに、アピにところにカーソルがあるのは、SWのカーソルなので、念のため。
*11 鳥君さん以外は、ギルドメンバーを除いて、みなさん初。さすがだ…
*12 このチャットログに、修正は名前以外にはしていない…恐るべし…
*13 ちなみにこのあと、2分と経たずにスピットはまた死にます。そして皆に言われたのが、「もしかして、ログインしてる時間が長くなると、タゲられやすくなる?」「そんな、βの頃の仕様が!?」「スピさんだけ、まだβなのですね」「…違う。と、思う」
*
おまけ
ベンチに戻って談笑していると、華ちゃんがとことこ。
ナンパ祭りの話でも、やりますか?
今度…