putiLeona:「んでは、そろそろはじめますかぁ。
と、ぷち。
ここはコモドの東にある、ファロス灯台。
スピットは集まった皆を見回しながら、言います。
spit:「…ぷちが会場整理をしている。
appi:「ぷちちゃんも、大人になりましたねぇ。
miyuki:「おとなー。はぁはぁ…
aoiruka:「何か違う気が…
putiLeona:「新郎の関係者こっちがわー。新婦の関係者こっちに。
と、ぷち。
irurur:「どっちの関係者でしょう?
両方知ってるわけですが…
*2
miyuki:「こっちってどっちだべ?
irurur:「両方知っているだけに…
miyuki:「
真ん中?
激しく邪魔。
さて、とにもかくにも、一行は整列をはじめます。
spit:「しかし、ついにグリムも結婚かー。
appi:「長かったですねぇ。
と、話すスピットとアピの隣では、ギルドメンバーが、というよりは、深雪嬢が、ペットのさむそん
*3を真ん中に出したりして、みんなから突っ込まれていたりしますが、スピットはそんなの無視です。
スピットはぽつりと言いました。
spit:「婚約したのが…確か、いつだかに行った、炭坑の時だから…
appi:「え!? 婚約したのは、そんなに前なのですか!?
spit:「あー…ギルメンには言わなかったけど…えーと、グリムとアピと、アブとグリで行ったとき…
appi:「あー、あの、
弱みの話ですか。
spit:「そうそう。
ずいぶん前の伏線が!?*4
spit:「長かったなー。
appi:「ですねー。
と、言い合う二人の向こう、ぷちが声を上げています。
putiLeona:「じゃはじめるよー。
ファロス灯台にいた皆が、彼女の声に…
aoiruka:「はっ!?そう言えば、アピさん、いつの間にプティなど!?
appi:「ふふ。スピさんに貰ったのです。
miyuki:「ドラゴン鍋。
appi:「だめー。
miyuki:「焼いたほうがいい?
appi:「たべないー。
miyuki:「あ、生で。しょーゆ、ちょちょっと。
話を聞いてやれ。
putiLeona:「本日はお忙しい中お集まり頂きまして…
ぷちは、進行を続けます。
仕方がないので、スピットは言いました。
spit:「あい、終了。
「
早!?
miyuki:「おつー。
irurur:「スピさん!?
会話が交錯していますッ!?*5
putiLeona:「本日司会を務めてくれるのは…
それでも続けるぷちは、えらい。
putiLeona:「マックスの所属ギルドのマスター、はねぺんさんです。
*6
irurur:「パチパチ。
spit:「ぱちぱち。
「よっ、ナンパ師!
「羽だけに、軽いってことか。
karyo:「スピさんの敵?
Hanepen:「(;´д`)
irurur:「すぴさんのなかm(ry
putiLeona:「黙ってないと飛ばすぞー。
強行!?
spit:「(がくがくがくー!?
putiLeona:「では、はねちゃんよろー。
と、紹介されたプリーストのはねぺんさんが、すっくと立ち上がりました。
Hanepen:「新郎新婦両名の希望により、式は、参列者の皆様に誓いを立てる人前式となります。
spit:「人前式って、なに?
ぽそりとスピット。隣のアピに聞きます。
appi:「宗教的なものをなしにした結婚式のことです。まぁ、グリムさんは暗殺者で、玲於奈さんは聖職者ですし…
spit:「なるほど。
Hanepen:「結婚式を執り行う際の注意事項ですが…
はねぺんさんは続けます。
Hanepen:「式の最中の発言はお控え下さい。茶々入れ、突っ込み等はチャットにてお願いします。
先に釘を刺された!?
spit:「(おのれ…やってくれたな…
appi:「(チャット発言ということは…今日は、SSの多い回になりそうですねー。
裏事情はともかく。
*7
Hanepen:「では新郎新婦の入場です。
と、階段の向こうから、グリム、玲於奈がゆっくりと歩いてきました。
スピットとしては、ヤジのひとつも飛ばしたいところでしたが、
ぐっとがまんです。
ヴェールを金色の髪の上に載せた玲於奈は、グリムの腕をとり、静かにスピットたちの前をすぎていきます。腕を取られたグリムは、心なしか緊張しているようにも見えました。
ふたりは一番奥にまで歩いていくと、ゆっくりと皆の方に向かって、振り返りました。
コモドの青い空を映す真っ青なの海が、ふたりの背中の向こうには、広がっていました。
Hanepen:「それでは、只今より新郎、アースグリム、新婦、玲於奈の結婚式を執り行います。
はねぺんさんの言葉に、グリムがゆっくりと続きました。
*8
Ahsgrimm:「私たちは本日ご列席していただいたすべての方を証人とし…
新郎サイドの証人は、いまいち信頼性がない気も、しなくはないですが…
Ahsgrimm:「私、アースグリムは玲於奈を妻とし、心を一つにして助け合い…
まだ、
実装されてません!?*9
Ahsgrimm:「そして…
レアもですか!?
Ahsgrimm:「この世界が続く限り、玲於奈を愛することを誓います。
グリムの言葉が終わると、そっと、玲於奈がそれに続きました。
Leona:「心を一つにして助け合い、ラグにも負けず…
鬼ですかッ!?
Leona:「この世界が続く限り、アースグリムを愛することを誓います。
ぱちぱちぱちと、仲間たちの中から、拍手が起こりました。
それは、たくさんの人数ではありませんでした。
仲間たちだけの結婚式です。
何十人もの人が見守る結婚式では、ありませんでした。
でも、見守るみんなは、ぱちぱちと、心を込めて拍手をふたりに送ったのでした。
はねぺんさんが続けます。
Hanepen:「では、誓いを指輪に込めて交換を。
グリムは銀の指輪をゆっくりと取り出しました。
左手で、静かに、玲於奈の左手を取ります。
そして、そっと、その銀の指輪を、彼女の薬指にはめたのでした。
優しく微笑み返し、玲於奈もまた、グリムの左手を取りました。
そしてその薬指に、銀の指輪をそっとはめました。
Hanepen:「それでは誓いのキスを。
すばやく、はねぺんさんが祝福の祈り、エンジェラスを唱えました。
コモドの風の中に、鐘の音が、静かに響き渡ります。
そして誓いのキス。
はねぺんさん?
Hanepen:「それでは、立会人を代表し、ここにお二人の結婚宣言を致します。
Hanepen:「では、両名の所属ギルドのマスターより、祝辞を賜りたいと思います。新郎の所属ギルドのマスター、spitさんお願いします。
はねぺんさんに紹介され、スピットはすっくと立ち上がるやいなや…
appi:「(す、スピさん!?
spit:「(だって、喋っちゃダメだってー。
Hanepen:「ど、どうぞ。
はねぺんさんに促され、スピットはこほむと咳払い。
spit:「あーあー。
それがやりたかったのか!?
怒られました。
spit:「えーと…まぁ、そんなわけで、おめでとう。長い祝辞も考えたけど、あれなので、ギルドを代表して、ひとこと。
結論。
スピットからネタを取ると、何も残らない。
Hanepen:「spitさんありがとうございました。続いて、新婦の所属ギルドのマスターkotiさんお願いします…
Leona:「
しょーりゃく。
なぜなら、
いないから!*10
Hanepen:「新郎よりみなさまへの謝辞です。
Ahsgrimm:「本日はお忙しい中、お集まり頂きまして有難うございます。ギルドマスターのspit、kotiさん(略)よりお言葉を頂き、大変うれしく思います。
Ahsgrimm:「これからも力を合わせて頑張って参りますので、よろしくお願いいたします。
あ。
あ…あえて、何も言いますまい…
Hanepen:「おまたせしました。
待ちました!
Hanepen:「みなさま、両名をスキルで盛大に祝いましょう!
当然です!
撃て!
そして…
そんな
オチ。*11
スキル祭りも終わり、はねぺんさんが言います。
Hanepen:「それでは新婦、玲於奈さんによる、ブーケトスです。新婦、玲於奈さんの周り、2マス開けて女性のみなさん、お集まりくだい。
spit:「いよーし。
aoiruka:「腕まくりはどうかなぁ。
Hanepen:「次の幸せ者は誰だ!?
玲於奈の周りの女性陣が、彼女の手の中のブーケをじっと見つめ…
マテ。
spit:「さむそーん!?
irurur:「オイシすぎる…
aoiruka:「さすがだ…
*12
そして、玲於奈は手にしていた真っ白なブーケを、青い空に向かって投げたのでした。
あ。
「あー。
「おめ〜。
Leona:「おめー。
Hanepen:「おめでと〜。
やっぱ、お前か!?
miyuki:「栗毛きゅん…ハァハァ…
今この瞬間、哀れな栗毛アコきゅんがまたひとり、生まれようとしていたッ!!
「お幸せに。(´ω`)ノ
Ahsgrimm:「どうもです〜。
Leona:「 (〃∇〃)
そして、結婚式は静かに幕を…
おろしません。
Ahsgrimm:「俺かヨッ!?
miyuki:「わくわく。
irurur:「今ここでお楽しみ?
miyuki:「をー。着衣プレイ?
spit:「あ、会話解禁なの?
aoiruka:「さぁ?
Hanepen:「え〜。新郎新婦より引き出物がございますので、順番に並んでください。
irurur:「何処に?
Hanepen:「新郎新婦の前にどうぞ〜。
たかっとる…
aoiruka:「ハイエナ。
Leona:「じゃ、落とすから、とってよー。
miyuki:「をー。
「手錠プレイか。
spit:「つか、何故!?
Leona:「3個づつね。
appi:「囚人服?
spit:「で、これを…
spit:「なににっ!?
appi:「何に使うのですか?
irurur:「さぁ…
miyuki:「こすぷれ。
spit:「それは…
aoiruka:「危険な…
irurur:「キケンですね…
spit:「何故だー!?
*13
なんて、ギルドメンバーがやっている後ろでは、グリムと玲於奈にみんながプレゼントをあげています。
「お?」とスピットはそれに気づくと、てくてくとふたりに向かって歩み寄りました。
spit:「実は、俺もプレゼントを用意してきたのだ!
Ahsgrimm:「珍しい…
spit:「グリムには、これ。
Ahsgrimm:「服従…
aoiruka:「グリムさんがつける、と。
*14
spit:「玲於奈には、これ。
spit:「ばっちりだ!
Ahsgrimm:「手綱かよっ!?
*15
spit:「あとは、真面目に、1こ。
それは、しおれないバラ。
魔法の力にしおれない、永遠の愛の象徴なのでした。
aoiruka:「自分で使わないからって…(ボソ
spit:「そうとも言う。
スピットは笑って言いました。
spit:「やる。
spit:「おうよ。
*16
そして…
Hanepen:「では、
二次会へー!
待ってました!
で。
GH。*17
安心しろ!
当然だから。
Leona:「パーティどうする?
と、玲於奈。
Ahsgrimm:「へ?俺のパーティ?
Leona:「あー、スピさんは固定か…
spit:「/leave。
Leona:「いいの?
spit:「また組めばいいさ。ベンチはそう言うモンだ。
appi:「では、グリムさんのパーティに。
そして…
みよ!この
人数!!*18
Ahsgrimm:「では、古城2Fに!
「おー!
そして一行は、古城2Fを…
早いよ!?
irurur:「屍の山…
appi:「ある意味、あたりまえでしたねぇ。
と、
そこへ!
irurur:「ぎゃああぁ!?
miyuki:「キター!?
aoiruka:「うわー!?
深淵の騎士!
spit:「たのしそうだな…
appi:「いるかさん死亡。
irurur:「グフ…
karyo:「ギルド別に見てみると、すごいですねー。
irurur:「たしかに。
spit:「っていうか、グリムだけー!?
ええ。ギルド、Ragnarokで
生き残っているのは。*19
spit:「ここはひとつ、グリム!我らのギルドの力を…
そして…
ちーん。
Ahsgrimm:「全滅。
miyuki:「みんななかよく、なむー。
appi:「さすが〜。
karyo:「それにしても、すぐ逝けましたね。
Hanepen:「いい思い出に。_| ̄|○
壮観では、ある。
そして二次会も含め、血痕…いや、結婚式は、幕を下ろしたのでした。
Ahsgrimm:「もっと強くなれるハズダー。
spit:「がんばれ、ちょーがんばれ。
appi:「妻を守る、夫ですからねぇ。
aoiruka:「誰かさんは即死してましたが。
irurur:「誰とはいわないが。