studio Odyssey



魔導士と聖職者。




 結婚式の二次会から、いつものベンチに戻ってきたスピット一行を待ち受けていたのは…*1


ribbean:「スピさん!
Rove:「こんにちわ。

spit:「おー、リビアンとロブか。



ribbean:「じゃあ、行きましょうか。

spit:「どこへ!? 俺、今日、もうGHで死んできたんだけど!?




ribbean:「え?




ribbean:Rove:転職しに行くだけですよ?



spit:早すぎだ!?

ぞろぞろと



 でも、行くわけですが。



魔導士と聖職者。


 リビアンとロブにあったのは、1週間ほど前です。
 その時のレベルがどれくらいだったのかは、スピットはよくは知りませんが、それにしても、早すぎです。*2

spit:「…俺は、半年以上はマジシャンやっていたものだが…
Rove:「スピさんも、相棒の聖職者がいれば、さくさくあがるのでは?

spit:「…
appi:「なんです?

spit:「さて、そんなわけで、大聖堂!

ここで、プリになるのです




spit:「転職させてください!!

きっぱりと






 ウィザードだし。



ribbean:「さて…

 リビアンは神父の前立つと、言いました。

ribbean:「転職しますが、今日はとっても重いようなので、スキルの使用は…*3


spit:いいから、転職しろ。


ribbean:「はい。

 と、ぽっとリビアンの身体が輝いたかと思うと…


当然です


 無論、数秒前の事は覚えていない。


spit:「フ…

なにやら、不穏な発言がありますが…

ribbean:「って、GHって!?

spit:「本日二度目かー。
aoiruka:「盛大に散ってきましたからねぇ…

ribbean:「まてまて。ロブも転職するんだ。

spit:「はやすぎだー。
Grill:「はやすぎだー。*4

Leona:「ゲフェはないよ。
ribbean:「大丈夫。取ってきた。

 と、リビアンはブルージェムストーンを取り出すと、素早く祈りの言葉を発しました。「ワープポータル!」

aoiruka:「転職祭りー。
appi:「その次は、誰が。

誤字ったー!?



 おやつ!?*5






 そんな訳で、ゲフェンタワー、最上階。

ずらりっ


Rove:「では。

spit:「おうよ。


 ぽっと、ロブの身体が輝いたかと思うと…

どーん!





 義務。



ribbean:「これで、二人とも、二次職か。

 と、リビアンがロブの隣に立って言いました。
 と、それを見たあおさんが…

ぱかぱぱーん



spit:「いやー、数時間前まで、結婚式に出ていたからな。

appi:「ですねぇ。
Ahsgrimm:「どっちが嫁?

Rove:「えー。

ばばーん!








ribbean:「こんなのって言われたああぁぁ。

 うわーんと、リビアンは嘆くと、





ribbean:ワープポータル!!

spit:「ああぁ…結局、このパターンか…
aoiruka:「ですかねぇ…

結局来る



 本日2度目。


spit:「んで、目的は、リビアンとロブのレベル上げかな。
Leona:「だったら、カタコンかなぁ。*6
appi:「ああっ!玲於奈さんが、いつのまにか青に!
aoiruka:「そーいえば、グリムさんは落ちたのか…

Leona:「さー!いこー!

いざ、カタコン


 一行はグラストヘイム、カタコンペへと向かいます。

 転職したては、Jobレベルという職業レベルが低いため、どうしても、転職前よりも弱く感じてしまうのです。*7

 そこで、転職のお祝いもかねて、仲間たちで、一気にブーストアップすることが多いのですが…

aoiruka:「せんせー。
spit:「はいっ、いるかくん!



aoiruka:前衛が俺しかいません。

spit:「よし、がんばれ!
aoiruka:「ウワアァァン!

Grill:「じゃ、スピも攻撃担当で。
spit:「死ぬだろ!?
appi:「では、私は回復担当で。

マテェイ




Leona:「見学担当。


 そんな分担。



spit:「したらば、突撃ー!
「おー!!

 一行はカタコンを巡ります。

 ここに現れる敵は、アンデッド系モンスターがそのほとんどです。
 ゾンビにグールに、レイス…

うははははー




aoiruka:「スピさんが壊れた!?
appi:「あれは、レイスのやられるときの声の真似です。



 余裕だな。


 さて、てくてく歩くスピットたち。
 次々と襲いかかってくるアンデッドたちを、リビアンとロブはみんなの支援を受けつつ、連係プレーで、倒して行きます。


戦えよ!?




 間違いを探せ。


 ひとり、スキル以外の発言をしている奴が!?




aoiruka:「では、次の敵ー。
「おー。


なにを…








 お前もな。


Leona:「スピさん、あんまり離れると…



spit:ぎゃー。

aoiruka:「…死んだ。



たかられたのですか…



spit:「いやー、死ぬかと。
Leona:「死ななかったの!?
spit:「不満そうな…

ribbean:「大丈夫!まだチャンスはあります!!

aoiruka:「チャンスなのかァ。




 さて。
 それから小一時間ばかりも狩りをしたところで、あおさんが帰宅するとのこと。

spit:「んじゃー、帰るかぁ。
appi:「ですねー、今日は、結婚式もやりましたし。

 うんうんと、みんなが帰ろうかと話していたところに、リビアン。
ribbean:「まって!

 それに、玲於奈が続きました。




Leona:スピさん、死んだっけ?



そう言えば、死んでません!?




 当たり前の物言いですね。



 逆方向に。
世のため、人のため



aoiruka:「じゃー、俺は帰るので…

ribbean:「ういさ。



aoiruka:「スピさん、期待してます。・ω・)b



spit:なんのだー!?



 リビアンのワープポータルに乗って、あおさんはプロンテラへと戻りました。


spit:「うぅーむ…
Leona:「さー、スピさん、ごー。
ribbean:「みんなの期待を背負って!

spit:「今日はもう、一回死んだしなぁ。
ribbean:「スピさんらしくない発言が!?
Rove:「…さては、ニセモノ!?
spit:「なんでだよ。

Leona:「そういえば、さっきはシャアにタゲられたのに、死んでなかったし…
ribbean:「ニセモノか!?
spit:「バカな!?

 スピットは仕方がなく、口を曲げて言いました。

spit:「…今、ちょっとレベル上げてんだよ。



ribbean:ニセモノだ!?

Rove:「スピさんは、そんなことしない!
spit:「マテェイ!!

Grill:「そういえば、スピ、被ダメもずいぶんすくないような…
spit:「防具精錬してるしね。



Leona:本物はどこに!?

ribbean:「スピさーん!


spit:「ったく…仕方がねぇな…

 スピットは帽子をちょいと直すと、言いました。

さすがだ、リーダー!


spit:「でも、シャアじゃ、勝ててしまうかも知れないぞ?




 ふっとスピットは軽く笑うと、カタコンを悠々と…




さすがですよ!!

ribbean:「ああ、安心した。
Grill:「これでぐっすり寝られるネ。


spit:「うわあぁぁん。サシでこいよー!!

appi:「結局、オチはいつも通りなのですねー。
Leona:「王道だし。


spit:「せっかく、せっかく、レベル上げしたのにィ…

Rove:「そろそろ、スピさんに追いつくかなぁ。
ribbean:「かな?


spit:うわああぁぁん。*8


*1 何げに、前回の続きー。一日に二回の冒険なんて、ざらですよ、ざら!(そんなことはない)
*2 もとより、二人は初心者なわけではないですが…
*3 まぁ、たまにある、重い日だった訳です。
*4 転生後の豚は、Job50転職。がんばったねっ…
*5 三次職と言いたかったのです。あうあう。しかし、三次職って、実装されるのですかねぇ。実装されるならされるで、スキルマスターでないととれない、上位スキルとか、めちゃくちゃ取得の難しいスキルとか、欲しいなぁ。死にスキルでよいです。むしろ、それがよいです。
*6 カタコンベ。アンデッド系のモンスターが徘徊している場所。結構、この位のレベルでは稼ぎがいいところ。
*7 jobレベルに応じて、職業補正がつくため。転職後は1に戻るので、補正値が戻ってしまう。
*8 スピットのレベルは、一ヶ月に1上がるかどうかというくらいのペースなのです。その遅さたるや、想像を絶するもので、以前に出てきたレベルの話は、「幻影を追え!」で、Lv62という話が載っています。んで、この時はいくつかというと…
 Lv65です。どうだ、すごいだろう!
 そんなスピットが、レベル上げをし、この後、一気にLv70を突破するのですが…それはまた、別の話。(で、紹介できるといいなぁ)