studio Odyssey



spit、金髪にする!?




それは突然に



 いきなり、オチが見えました!?


 ここはいつものプロンテラベンチ。

 それは、些細なことがきっかけだったのです。

 いつものようにくだらない話に興じていたかと思ったら、「二次職に転職したばかりの迦陵ちゃんには、まだ負けない」みたいな話になって、「あー、じゃあ、勝負する?」

 みたいな。


 ものすごく、ナチュラルに!!


 そして当然、勝負というからには、賭ですよ。



 何故とか言ってはいけません!



 勝負って、そう言うもんさ…


spit、金髪にする!?


spit:「では、勝負の方法は、生き残り対決とする。*1
karyo:「アイテムはあり?


spit:何でもアリ。

karyo:「場所は?
spit:「んー…



spit:「オークでいいか。


ずいぶん、盛大ですが…




spit:雑魚ばっかだし。


karyo:「食らってる食らってる。
spit:「こんなもん、いたくねー!


 そんなわけで、オークダンジョンにて、生き残り対決です。
 もっとも、ここ最近のスピットのめざましいレベルアップから見れば、オークダンジョン如きで倒れることなどありません。


ひるくり〜


 何でもアリだし。*2


spit:「ふん…雑魚どもが…
karyo:「自己回復なければ死んでるよーな…


spit:「ふん…オークゾンビなんざ、ソウルストライク一発で全部沈むさ…すなわち、こんな奴ら、すべて…





spit:ザコザコー!


 気が大きいぞ!?
 何があった!?


karyo:「あんまりザコザコ言ってると…

OD名物、突発モンハウ





spit:「うっひゃぁ!
karyo:「負けたら、バツゲームですよー。


spit:「ふ…


ば、ばかな!? 18もある特殊装甲を(以下略




 スピットが強く見える!?


 と、そこに冒険に出てきたグリムから、電波が届きました。

Ahsgrimm:「おー、なんか、賭バトルしてるんだって?
spit:「おうよ。
Ahsgrimm:「ケリはついた?
spit:「いやー、オークダンジョンでどっちが先に死ぬか大会なんだが、ここはぬるすぎたかねぇ…







Ahsgrimm:20匹ぐらいのモンハウに特攻しる。*3

おや?進む先に…





 ぉぅぃぇ。


 貴方にも、彼の進む先の未来が見えるか!?



 その先は、ひとりの魔法士がいました。

 オークに追いかけられながら、ファイヤーウォールで戦っています。
 それを見つけたスピットは、彼の戦いを支援しようと、ヒールクリップを手に近づき…



spit:「あ。




spit:「セイフティ…ぶ!!


支援失敗





 そんなオチ。


karyo:「って、こっちきたー!?
spit:「先なむ…
aoiruka:「ちわー。
Ahsgrimm:「ちわっす。
spit:「いやー、みんなも冒険に出てきたねぇ。
Ahsgrimm:「で、どうよ、賭の方は?
aoiruka:「賭?
karyo:「ふふふ…


しかも、次は通りがかりの騎士さんに襲いかかる!






Ahsgrimm:マヂかよ!?


spit:「あー、でもアレだ。同じモンハウで死んだ訳だし…
karyo:「素直にみとめなさい。



spit:あい。







 さて、ベンチに戻ってきた二人です。
 ベンチには、ちょうどネルもやって来ていました。

NERV:「賭は終わったの?

勝負は勝負ですよ

karyo:「えーと、それじゃあ、早速とバツゲームかな…

 ちょっと考えるようなそぶりを見せて、迦陵ちゃんは言いました。


karyo:「じゃ…






karyo:「エンブレム、『パンダ』で。

MSペイントで、マウス描きですよ!!



 40秒で作りました。*4


karyo:「それで、一週間ね。
spit:「か、カンベンしてください…ギルドエンブレムだけは…エンブレムだけは…

 と、そこにおあさんがやって来ました。



aoiruka:「こん…って!?



ぱ、ぱんだいるか!?





aoiruka:これはッ!?


karyo:「私が勝ったから、ぱんだ。*5

aoiruka:「何故負けるのですー!?
spit:「えー、だって、そういう話の流れになっちゃったんだもん。

 と、電波で、グリムの声が聞こえてきました。

Ahsgrimm:「たのむ…マジ、カンベンしてくれ…



karyo:却下。



aoiruka:Ahsgrimm:( д ;




spit:「迦陵さま。迦陵さま。
karyo:「ん?

spit:「エンブレムはほら、みんなの誇りみたいなモンだから、カンベンしてください…
karyo:「んー。



karyo:「じゃ、金髪にでもする?


 へっぽこ緑頭あらため、へっぽこ金髪。


spit:「あ…いや…なんつーか、俺、髪染めの染料を作ることが出来ないわけで…*6

karyo:「大丈夫。


え?誰が?

ルキノ、染料を持ってくる






 お前か。





 と、そんなわけで、染料を作ったルキノが、てくてくとベンチにやって来ました。*7

rukino:「もってきたよー。
karyo:「ありー。
aoiruka:「いいのだろうか…こんなにオープンな隠し子…

rukino:「Not、隠し子。そして…


実害は、自分にはありません




 なにはともあれ、手渡された黄色の染料を持って、スピットはいざ、髪染めに、ヨボビチさんのところへ。


髪染めといえば、ヨボビチさんです



「あら、髪をお染めになられるのですか?



spit:紆余曲折の末に。


「それでは、ちちんぷいぷい…

 ギルドエンブレムをパンダにするよりも、ここはみんなのため。
 スピットは意を決して、お気に入りの翡翠色の髪を…






karyo:「…

aoiruka:


…



karyo:aoiruka:誰?




 いや、マヂで。



 そしてスピットの金髪週間が始まったのでした。*8


*1 死ぬこと前提パターン。
*2 偉大なる、ヒールクリップの力。
*3 モンハウ。モンスターハウス。モンスターが溜まっている場所のこと。
*4 こんなものは、40秒ですよ!マウス直描きですよ!
*5 エンブレム『パンダ』については、「spit VS etc...」を参照。
*6 spitが染料を作れない理由については、「風に流れた翡翠の髪。」参照。
*7 実は、ルキノの元々の髪の色は赤ではない。
*8 いや、マジで誰?