ふわああぁぁぁ…
よく寝ましたー。
さーて、そろそろご主人さまも起きて、冒険に行く時間です。
*1
今日はいったい、どこに冒険にいくのでしょうか。グラストヘイムかな?オークダンジョンかな?それとも、時計塔かな?
さー、ご主人さま、冒険に…
あれ?
ボク、手なんてあったけ?
おや?
どうして、足もあるんだろう…
まぁ、いいや、ごしゅじ…
あれ?
heppoko:「
ここどこー!?
よ…よし。
こういうときは、ご主人さまも言っていた。
冷静になって、考えるんだ!!
な、なんでボクがアルベルタにいて、しかも、ご主人さまたちと同じ姿なのか…
よ…よし。
とりあえず、ご主人さまと行ったことのある、アルベルタの港のところに行こう。ご主人さま曰く、「困ったときは、座って、海をみて、途方にくれる」んだ!!
*3
heppoko:「ボク、
どうすればいいのー!?
お、おちつけ、ボク。
こ、こういうときは、あれだ。ご主人さまも良くやっていた、パーティのみんなに、電波…
パーティなんて組んでるわけないじゃん。
よ、よし、こういう時は、ギルド…
ないってば!*4
heppoko:「ど、どーしよ!?どーしよ!?
ボクは考えて考えて、「そうだ!!」
一人ずつに電波を飛ばす、Wisなら、誰かが!!
えーと…えーと…
誰に飛ばせばいいんでしょう?
とりあえず、思いつくままに、電波だー!!誰か、たすけてー!!
arcafe:「
誰です?
heppoko:「ボクも、まさか
繋がるとは思わなかったです。
助けに来てくれたのは、ご主人さまのお兄さんのパーティメンバー、アルクさんです。
ボクは、かくかくしかじかと説明しました。
heppoko:「とりあえず、ベンチにいけば、ご主人さまがいらっしゃるかと思うので、ベンチに行きたいのです!
arcafe:「ベンチでしたら、ポタがありますねぇ〜。
heppoko:「お願いしたいのです!!
arcafe:「
458zです。
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
arcafe:「格安かと思いますが?
*5
heppoko:「ぜ、ゼロピすらないのですが…
と、そこへ、ポタにのって、夢さんとリジェルさんがやってきました。
Ridgel:「おや、すでに保護されていましたか。
DreamMaker:「じゃ、ベンチ戻りますか。
arcafe:「チ… ワープポータル!!
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
arcafe:「なにか?
heppoko:「い、いえ…なんでもないです…
そして、ボクたちは、ベンチに行ったのです。
でも…
makie:「へっぽこ!?
ボクを見て、槇恵さんが目を丸くしました。
makie:「なぜ!?
heppoko:「わかりませんー。
makie:「ぽりん…
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
makie:「…フ。
heppoko:「うぁうぁ…
ぼ…冒険者って、大変ですー。
Ridgel:「さて、そんなわけで、へっぽこ人間型、通称、『だっしゅ』が誕生したわけですか…
リジェルさんが言います。
heppoko:「『だっしゅ』?
Ridgel:「ええ、だっしゅじゃないですか。
Ridgel:「この辺が→
heppoko:「だ、『だっしゅ』だ!?
ubu:「へっぽこという名前は取られていた、と。
makie:「(ぽん
Ridgel:「と、だっしゅを捕獲した訳ですが、私は今日は用があるので、これにて失礼しますが…
heppoko:「あ、リジェさん、ありがとー。
Ridgel:「いえいえ。
Ridgel:「次にあう時は、転職しただっしゅとあうことを…
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
eve:「おや、へっぽこちゃん。
と、そこにやってきたのは、イブさんです。
ubu:「あ、かぁさん。
eve:「あれ、いたんだ。
ubu:「いますよ〜。
eve:「それで、へっぽこちゃん、いつの間に冒険者に?
イブさんは言います。
ボクも、よくわからなくて、気がついたら、いつの間にか…と、言おうとすると…
eve:「ま、それは置いておいて、
レベル上げね。
heppoko:「
え…?
DreamMaker:「それは確かに…
Curou:「じゃ、何?
makie:「蛇とか?
蛇って、ポリンのボクとは、
比べものにならない強さだと思うんですけど!?
*6
eve:「じゃ、それで。初心、時間ある?
ubu:「ありますよ。
DreamMaker:「速度増加!!
makie:「では、現地集合で。
Curou:「了解。
うあー!?
なんだか、大変なことになってきた気がしますー!?
と、ともかく、ボクたちはプロンテラを南に進み、蛇こと、スネイクのいる砂漠の分かれ道の2つ先のマップにやってきました。
イブさんは、近くにいたスネークを見つけると、それを鞭でぴしっと叩いて…
eve:「はい、へっぽこちゃん、叩いて。
heppoko:「う、うぁ…蛇んなて、勝てるか…
DreamMaker:「ブレスー!キリエー!イムポー!!
Curou:「フル支援だ…
eve:「そして…初心。
ubu:「OK、かぁさん。
eve:ubu:「
ニョルドの宴!!
makie:「キター!?
DreamMaker:「超絶、養殖スキル…
Curou:「ポリンだし。
ご主人さまに、聞いたことがあります。
ニョルドの宴というスキルは、ダンサーとバードが一緒になったときだけ出来るスキルで、経験値を増やすことが出来るという…
そして、ボクがスネイクをなんとか倒すと、頭の上に天使が舞いました。
heppoko:「あがったー!?
ubu:「そりゃ…ねぇ…
eve:「あれ、1つしか上がらないの?
ubu:「かぁさん…一度に取得できる経験値は、150%までなんですよ…
eve:「あ、そうなんだ。
ぽんっとイブさんは手を打って、言いました。
eve:「じゃあ、
10匹か。
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
なんか、むちゃくちゃな計算な気がするんですけど!?
でも、ボクが一匹目のこの蛇を倒したのが、この時間で…
基本スキルレベルが9になったのが…
heppoko:「
10分!? Σ( ̄□ ̄;
eve:「じゃ、次は、アルベルタね。
Curou:「アルベルタまでは、徒歩?
heppoko:「?
はて。
ボクは首を傾げて聞きます。
heppoko:「アルベルタは、一番初めにいたのですけど、何故、アルベルタなのです?
eve:「
運命?
ubu:「も、ありますが、商人になるためです。
Curou:「がんばれ、へっぽこ!
heppoko:「な、なにゆえ!?
makie:「生まれ落ちた先が、運命を決めたのです。
eve:「あと、スピが、ギルド資産を管理する人を捜してたから。
*7
DreamMaker:「がんがれ。
eve:「じゃ、
商人になろうか。
いつの間に、そんな話になったのですか!?
飛ばされました。
ともあれ、ボクたちは、商人ギルドに向かいました。
そして、商人ギルドに、商人転職の申請を出すことになりました。
heppoko:「あのー…
組合員マンス:「おう、なんだ?
heppoko:「商人になるんだそうです。
組合員マンス:「
誰がだよ。
ああ、ボクがですけど…
heppoko:「えーと、商人になるには、どうすればよいのでしょうか?
組合員マンス:「まずは、この申請書に名前を書いて…
heppoko:「へっぽこです。
組合員マンス:「…ああ、へっぽこさんね。んじゃあ、ここに名前を書いて…
heppoko:「?
組合員マンス:「…まぁ、いいや。俺が書いてやろう。それから、商人になるには、商人ギルド加入費が1000z必要だ。まぁ、500zずつ、分割でもいいが、どうするね?
heppoko:「
…
た…たいへんだ…
っていうか、まだ、
30分も経ってないし。
ubu:「しかたないですねぇ…
と、初心くんが、お金を貸してくれました。
ubu:「これで、へっぽこのご主人さまへの借金は、いくらに…ふふふふふ…
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
eve:「さすが、元商人。
makie:「高利貸しですか?
と、とにかく、ボクは商人転職申請をして、お金を渡しました。
すると、ギルド職員のおじさんが、ボクに、荷物をお届けするようにと言いました。場所は、プロンテラだそうです。プロンテラなら、ボクも詳しいし、大丈夫だー。
早速、荷物を受け取りに行きます。
heppoko:「場所はブロンテラで、荷物の番号は…
ボクは教えられた通りに、組合員さんに言いました。
すると、おっきな木箱を渡されました。
うーん…中身が気になる…
Cav:「では、プロ行きー。
heppoko:「はぅあ!?
…目の前だったんだけどね。
Cav:「アルベルター!
heppoko:「…展開はやいですよ、ご主人さまー。
と、いうわけで…
makie:「おめー。
Curou:「おめでとー。
ubu:「おめめー!
heppoko:「…ぽよんぽよん。
ご主人さま…
ボク、商人になっちゃいました…
eve:「さて。
あ、イブさん。
eve:「へっぽこちゃん。
heppoko:「はえ?
eve:「さっき、強くなるには、力を上げた方がいいかなーとか言ってたわね。
んー…言ったかも…
eve:「強くなるのに、一番の近道は…
heppoko:「ち、近道は…
eve:「
レベルをあげることよ!!
ご、ご主人さま、が、がんばりますよー!!
eve:「さあ、へっぽこちゃん、ばりばりレベルをあげるのよ!!
*8
ubu:「か、かぁさん…鞭を持って、その台詞はどうかと…
Curou:「とりあえず、Dexが30くらいないと、ミミズはあたらないような…
heppoko:「なのですか?
eve:「気合いであてるのよ。
heppoko:「き、気合いですかっ!?
eve:「(ぴし
heppoko:「
あぅ!?
eve:「リジェルさんも、へっぽこちゃんの転職した姿を楽しみにしてるって言ってたし…
heppoko:「が、がんばりますよー!
DreamMaker:「いや…もう、商人にはなってますけど…
eve:「え?
eve:「
アルケミじゃないの?
heppoko:「
Σ( ̄□ ̄;
いくらなんでも、1日でそれは、あり得ないです!?
それから、1時間ちょっとくらい、ボクはイブさんにぴしぴしされながら、ミミズをいっしょうけんめい、倒したのです。
それはもー、たくさんたくさん、倒したのです。
さすがにそろそろ、みんなもミミズはあきたなーという感じになってきたとき、イブさんが言いました。
eve:「そういえば、へっぽこちゃん?
heppoko:「うい?
ボクはミミズをぴしぴしする手を止めて、イブさんに振り向きました。
eve:「なんか、見てると、あんまり強くなってないような気がするんだけど…
heppoko:「?
Curou:「へっぽこ、どういうステにしてるの?
ubu:「製造なの?
heppoko:「
?
eve:「へっぽこちゃん、ステータス、見せてくれない?
heppoko:「うぃ。
eve:「
(ぴし!!
heppoko:「はぅあ!?
Curou:「ステ、振ってないー!?
*9
ubu:「それは、変わらないですねぇ…
DreamMaker:「っていうか…Lv、34/24って…ほぼ、初期ステで、そのレベルって…
eve:「こうなったら、そのままで、アルケミまでなってしまうのも、手!(ぴしッ
heppoko:「うあうあー!?
Curou:「いや、しかし、なれそうだ…
ubu:「ニョルド、恐るべしですね…
DreamMaker:「ある意味、スパルタですね…
eve:「(ぴしぴし!
heppoko:「うぁうぁー。
ご、ご主人さまー。
冒険者は、大変ですよー!!
*10
*1 そんなわけで、今回はspitのペット、へっぽこが…
*2 なんと、へっぽこが人間になっちゃいました!?
*3 途方に暮れてどうする、へっぽこよ。
*4 冒険始めた直後なんて、そんなもんです。
*5 DCこと、ディスカウントという、商人の割引購入スキル10での原価。
*6 少なくとも、転職してから戦う敵ですな…
*7 この頃、ちょうど、属性武器だとか、みんなのいらないアイテムだとかをspitが集め始めて、倉庫がいっぱいになってきていたので、spitはアイテムをたくさんカートの中に入れられる商人が欲しかったのでした。そこで、へっぽこの登場というわけなのでした。(裏話)
*8 モロクの南、ミミズ台地。ミミズは転職前くらいに戦う敵ですが…
*9 レベルが上がると、ステータスポイントというのがたまって(153あるやつ)、これを使って、各ステータスをあげていくのです。っていうか、ステータスポイントが3桁もあるなんて、どういうウィンドウだ…
*10 そんな訳で、突然人間型になったへっぽこ。名前も変わって、「へっぽこ'」。これからは、へっぽこも一緒に冒険ですよー!(まぁ、spitとだっしゅが一緒に出ることは、ほぼないでしょうけど)
**小ネタ
その頃のスピットたち…