spit:「くっくっく…
Ridgel:「どうしました?
spit:「何、なんと言うことはないぞ。ただ、少々、不敵に微笑んでしまっただけだ。
makie:「?
spit:「別世界の、
深読み腹黒魔法使いだとか、
錯乱エルフだとかに、
負けられるかぁあ!!
Ridgel:「あれー? ツーハンドソードを持った手が勝手にー。
makie:「ヒロインはダークエルフでは?
*1
spit:「俺様がいなければ生まれなかったくせに!! 生意気だ!! と、言うのはさておき。
spit:「幻のイグドラシル探索!!
Jeers:「あれ?
と、入るなり、Jが皆を見て言いました。
spit:「…
軽く全滅の危機があったのはともかく。
一行はウンバラの外れにある巨大な木の内部へとやってきました。
この巨大な木。
一説にはいくつもの世界を結ぶという巨樹、イグドラシルではないかと噂されています。
今日は多くの冒険者たちと同じく、ベンチ一行も、巨樹イグドラシル探索です。
Jeers:「
ち…役にたたない奴らだ…
メインはそうではないようですが!?
Jeers:「まあ、いい…だがッ!!
spit:「だが?
Ridgel:「だが?
Ridgel:「
築くなああぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
Jeers:「突破できるものなら、してみろ!
spit:「望むところだ!!
目的が速くも見えていません!!
関係ないようです!
Jeers:「さぁ、来るがよい、冒険者たちよ!! 私の作り出した難関を超え、イグドラシルの中心へ!!
spit:「おのれ…行ってみせる!!
Abd:「私たちの力を、みせてやりましょう!!
Jeers:「ふはははははは!
そして
テレポート。
芸が細かいんだかなんなんだか…
spit:「行くぜ!!
不安だ!?
第一の難関。
spit:「本当に難関だし!?
Ridgel:「寄せ集めるなぁぁぁぁぁぁあ!!
Sylphienne:「はわわわわ…!
spit:「やってくれたな、J!!
スピットは敵を退け、叫びます。
Jeers:「ほう…この数では、かなわんか…
Ridgel:「いえ、ちょっと怖かったですが。
merrow:「この先、ランダムテレポがいっぱいなので、注意して進むように。
aoiruka:「よし。
Tsubasa:「とつげきー!!
keigo:「うおおぉぉぉお!
spit:「だが、我がプロンテラベンチと、真プロンテラベンチの前には…
spit:「
ちょっとくらい語らせろやぁ!!
そんなこんなで、第2層へと進みます。
*2
Jeers:「しずめぇぇぇぇぇえ!!
spit:「無駄無駄無駄ァ!!
と、その時でした。
ぴしゅんっと、アブとブリッド、ケニーさんが突然いなくなり…
spit:「…
Jeers:「…
数十秒後。
aoiruka:「これが、Jさんの策だと言うのかッ…!!
*3
Jeers:「おのれ、敵が弱い!!
spit:「ハナほってても死なんな…
本当にハナでもほじくり返しそうな勢いで、スピット。
spit:「この程度で、我々が落とせるとでも思っているのか、J!
Jeers:「ならば、手段を選ばず!
spit:「何ッ!?
スピットは走りました。
素早く武器を構え、迫る敵に殴りかかります。
しかし…
spit:「
あああああああぁぁぁあ!!
間に合いませんでした。
が。
Liede:「ぱぱー?どうして、私の方に助けにこないのかなー?
spit:「…
右上で倒れているのは、リーデです。
spit:「
…
spit:「だって、リーデ、
Wizだし。
Liede:「
オボエテロヨコノヤロウ…*4
ともあれ、一行はイグドラシルの向こうを目指します。
途中、幾度となくJの妨害があったのですが、それを退け、プロンテラベンチ、真プロンテラベンチの面々は、イグドラシルの幹、その中心へと、後一歩へと迫りました。
spit:「この先が、イグドラシルの中心…
Jeers:「まさか、ここまでたどり着くとは…
Abd:「まぁ、意外と簡単でしたが。
KENNY:「ですね。
Jeers:「
敵が弱すぎたんだ…*5
spit:「さぁ、J!妨害はこれまでだ!俺たちは、この幹の向こう、新たな世界へと旅立つ!
Jeers:「ま、まて!! この先は…
だっと駆け出すスピット。
皆も続きます。
spit:「いくぞ、新たな世界!
Jeers:「
行き止まりなんだ。
spit:「
な、なんだってー!?
前振りの割には、オチが弱いな、オイ。
*6
spit:「さて、ショートコント終了。
Abd:「ですね。
Ridgel:「長ッ!? ショート長ッ!?
ともあれ、そこから先に進めない以上は仕方がありません。
一行は第1層に戻り、ふらふらと大樹探索としゃれ込みます。
spit:「おや?
道の奥に、建物を見つけました。
一行は早速、この小さな集落を探検です。
Tsubasa:「どんどんどん!誰かいますかー?
merrow:「それで、ウータンファイターが出てくる…
keigo:「Σ !?
Abd:「それは…嫌ですねぇ…
Ridgel:「おや?こんな所にキノコが…
spit:「ん?
Ridgel:「こ、これはもしや…
spit:「なんだ?
Ridgel:「食べるとハイになれる、マッシュルーム!?
spit:「マジでか!?
Sylphienne:「す、スピットさん〜、それは麻薬ですー!
appi:「危険な食べ物です。
spit:「(もりもり
Liede:「(ぱくぱく
Ridgel:「食ったー!?
appi:「しかも、リーデちゃんまで…
なんだかリジェルさんが見つけた、訳のわからないキノコ。
Sylphienne:「はわわ…そ、それを食べると…
シルさんの心配をよそに、食べたスピットたちがどうなったかと言うと…
いつもと変わらない風にも見えなくもない。
Ridgel:「平気かなァ…
Sylphienne:「はわわ…
spit:「よーし、リーデ、踊れ!!
Liede:「のぼるぞー!
と、言いつつリーデ、女性メンバーをオンステージさせます。
spit:「おどれー!
spit:「わはー!
KENNY:「ぴゅーぴゅー!
keigo:「ワーワー。
大盛り上がり。*7
Sylphienne:「えっと…えっと…
Ridgel:「舞台下から、生暖かく見守る。
aoiruka:「ペコに乗っているので、一歩後ろから見守る騎士たち。
spit:「それー、ぬげー!
やはり貴方が一番か!?*8
Sylphienne:「脱ぐの!?
がぁんといった表情で、シルさん。
Liede:「ヌガナクテイイヨ?
何やらカクカクした発音でリーデ。
merrow:「よーし。
「よーし。
と、メロウと魔法使いの女の子が…
Acheteur:「いいぞ、ねーちゃん!!
spit:「アピもだー!いけー!!
appi:「で…では…
spit:「おおぉぉぉおお!?
spit:「やばいぞ、これは!
放送できなくなる!?
Ridgel:「視線が冷たいナーとか、思い始めてませんか?
spit:「
いや、まったく!!*9
mayumi:「さあさあ、はよう脱ぎなさい。
と、まゆみ嬢。
壇上から言います。
mayumi:「
オトコノコたち。
mayumi:「男女平等ダヨー。
spit:「…いや。
猛烈に過去の過ちを思い出しました!*10
spit:「ヨクナイヨヨクナイヨ。ボーウケンシャハ、イツモ、キヲ、ハッテナイトネ。
カクカクと、スピットは逃げるようにその場を立ち去ったのでした。
mayumi:「スピたんの全裸がー。
心底残念そうに、まゆみ嬢が言いますが…
読者的にはそんなのよりも…げふんげん!
appi:「はい?
Sylphienne:「どきどきしました〜。
Ridgel:「で…
と、皆とイグドラシル内を歩き回りながらリジェルさん。
Ridgel:「ナチュラルハイな男はどこに消えましたか?
スピット、皆と
はぐれていました。
appi:「スピさーん。
と、探しにやってきたアピ。
spit:「おー、アピ発見。
appi:「どこに行ったかと思いましたー。
合流したスピットに、アピが一通りの支援魔法をかけます。
appi:「もう少ししたら、皆さんも来ると思います。
spit:「うむ。どうもナチュラルハイなのか、ハエの羽根を使いたくてしょうがない昨今ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
appi:「お変わりないです。
spit:「左様ですか。
とか話しながら、皆が来るのを待っていた時でした。
ふっとスピット達の近くに、フレイムシューターが現れました。
spit:「む。
吐き出す炎の弾は、アピのかけてくれたキリエエレイソンによってかんかんと弾かれますが、それも時間の問題。
くるり、スピットは辺りを見回します。視界の中には、アピしかおらず…
spit:「こいつは、火属性なので…
appi:「はい。
スピットはスタッフオブソウルを構えると、呪文の詠唱に入りました。
そして詠唱の後に発動したその魔法は…
「むい」と、その威力に大きくうなずくスピットの耳に、メロウの叫び声。
spit:「はっ!?
merrow:「い、今のはー!?
spit:「気のせいだ。
spit:「今すぐ、この場所で起こったことを忘れなさい。
merrow:「…
spit:「捕まるものか!! 跳躍!!
appi:「あ…
びゅんっと、スピット。
ハエの羽根で再び飛び去りました。
merrow:「確保だー!! 捕まえて、尋問だー!?
Ridgel:「どうしました?
merrow:「世紀の大事件が勃発しますた!!
*11
appi:「見てはいけないものを見てしまったようです。
merrow:「おいつめろー!
Ridgel:「で、スピットさんはどこに?
spit:「…ええとね。
何故かピンスポット。
spit:「よし…俺は決めた…新たな世界へ、旅に出る。
merrow:「おいつめろー!
spit:「さらばだ、みんな…今まで、楽しかったぜ…
Sylphienne:「す、スピットさん!?
spit:「あばよ…俺は…
spit:「
すっげぇ、ピンチだ。
一対一でも、支援がなければ、大ピンチ。
っていうか。
ドリアード、
属性が風。
風=風魔法が効かない。*12
Ridgel:「詰みましたね。
spit:「にーげーろー!って、いていて!!
Ridgel:「チェックメイトだッ!!
spit:「ウータンシューターきたー!?
Ridgel:「楽しそうだなぁ。
spit:「
ふえたー!!
ウータンシューター=遠距離攻撃。
遠距離攻撃=セイフティウォールが効かない。*13
spit:「
ぐはぁぁぁぁ!?
Harusame「あ、死んだ?
Ridgel:「逝ったか…
spit:「否! 俺はイグドラシルの先にあると言う、ヴァルハラに旅立っんだ…
merrow:「ヴァルハラの実装はまだ先だ。
KENNY:「それまで、スピさんとあえないんですか?
spit:「ヴァルハラでまってるぜ…戦士たちよ…
appi:「何を言っているのですか…
spit:「いやなんとなく。
ヴァルハラ。
それは来るべきラグナロクに備え、戦士達が日夜死闘を繰り返すという幻の場所。
そう…そのラグナロクのために、戦士達の集う場所へと、スピットは…
Ridgel:「再会。
spit:「いよう。
Ridgel:「ここがヴァルハラか…
spit:「
…そうだな。いや…
弱すぎていらないって。
Ridgel:「では、オチもついたことですし、凱旋としゃれ込みますか。
spit:「うむ。
appi:「スピさんへのリザレクションで、青ジェムも切れましたし。
Tsubasa:「じゃあ、ポタだすよー。
spit:「よろしくー。
と、翼さんがワープポータルを開きます。
Ridgel:「まぁ、いつか、ヴァルハラに行くこともあるかも知れません。
spit:「んだな。イグドラシルの研究も、まだまだみたいだし。
帽子をちょいと直し、スピットは口許を緩ませて言いました。
spit:「どうせ、ラグナロクはその先にあるんだ。
そして、光の中に飛び込みました。
Tsubasa:「ああああ、ゴメン!間違えた!!
Ridgel:「うそだー!わざとだー!!
*14
spit:「まさか、ここで全滅か?
merrow:「全滅じゃないモーン。
Tsubasa:「さーて、生きてる人ー、ベンチポタだすよー。
Ridgel:「まって!私たちは一体どうすれば!?
spit:「ふやけちゃうから!?
ヴァルハラまでの道のりは、まだまだ遠そうです。