studio Odyssey



Wing of the Flyer

 rel : 2001.08.20

小さな翼の、そのはためき

GM
:前回の冒険、覚えているひとー。
ベルン
:たしか、悪者と戦うってところで終わったと思うけど。
GM
:前回のあらすじー。
 突然襲ってきた謎の組織に捕まったフィス。
 フィスが捕まったことを知って、タクトたちは自分たちを襲ったものをとっつかまえて、フィスの居所を探る。
 しかし、その場所にいたのは、フィスをさらったものたちではなく、なんと遺跡管理組合の人間だった。
 情報が交錯しあう中、タクトたちの元に一通の脅迫状が。「フィスの命とお前達の持つモノとを交換だ」
 タクトたちはフィスの命のため、指定された場所へと先回り。
 罠を仕掛けて、敵が来るのを待つつもりが、指定された場所が遺跡で、探索のうちに敵が!
 遺跡の中から敵を迎え撃とうと構えるが、ミントの仕掛けた罠に、見事、敵が引っかかる!
ベルン
:とりあえず、男が二人入ってきそうだから、できるだけ静かにやっつけちゃおう。
ミント
:「きゃー」
タクト
:ね。罠ってまだあったよね…
ベルン
:そういえば。
GM
:あったなぁ。(笑)
ミント
:言わなきゃ、忘れてたかなぁ…
GM
:(覚えていたよ)チェックしなくちゃ。(ころころ)…絶妙。
ミント
:1ゾロが…(笑)
GM
:ベルンがみんなに話している時に、入り口の方で、「うわぁぁああぁ!」という悲鳴。
ミント
:「あ、かかった」
タクト
:おいおい。
ベルン
:あらら。
タクト
:他にだれか来てしまうじゃないか!
GM
:入り口の方があわただしくなるよ。「どうした!?」「罠が張ってあった!」「何っ!?」「どういうことだ?」「トリップワイヤーだ?」「誰が?」「中に誰か、いるのか?」
タクト
:なんかやばくない?(笑)
ベルン
:策が裏目に出てしまったわね。(笑)
ミント
:「罠、だいせいこうー」(嬉)
ライト
:「よし!」
タクト
:…しゃーない、剣を抜いとこう。
ベルン
:アタシも弓を構えとこ。
GM
:さーて、入り口の方があわただしくなってきて…

1.フィス、奪還

GM
:言うことで、さぁ、入り口の方があわただしくなってる!
ベルン
:アタシもピックと盾を構えようかな。
タクト
:たしか、この遺跡(隠れてる場所)って奥ないのだよね。
GM
:奥はないよ。
フィス
:あれー、フィスってどうなったんだっけ?
GM
:フィスはまだ外にいる。スリープで眠らされてるね。
フィス
:はい、ぐー。
タクト
:すごくまずい状況だよな…
フィス
:出番が来たら、起こしてね。
GM
:ちなみにこの部屋には真ん中奥に台座があって、なんか乗せられそうな感じ。
ライト
:ミントでも乗っけておく?(笑)
ミント
:「隠れる」
タクト
:きっと持ってるモノ乗せるとなんかなるんでしょうね
GM
:まぁ、そんなのは今は考えている余裕、なし。
 さて、陣形はところでどうなっているのかな?入り口は1つだからね。
タクト
:えーと、敵って全部で何人だっけ?
GM
:総勢は10人くらいかな。
ベルン
:敵が何人いても入り口から出てくる人数は決まってくるから、アタシとタクトで入り口を固めよう。
タクト
:あと、入口って何人くらい通れるの?
GM
:通れるのは、2人が限界。
タクト
:しょうがないね…やるしかないか。
GM
:ちなみに今入ってくるのも、二人だよ。
ベルン
:じゃ、アタシとタクトが並んで、後ろにミントちゃんとライトね。
ミント
:「うぃ」
ライト
:「おう」
GM
:では、構えて待っていると…ぴしゅっ。ベルンだね。矢が飛んでくる。
ベルン
:盾で止め…って、ゲームが違うわね。
タクト
:ガープスですか?
ベルン
:そ♪ (ころころ)10で回避。
GM
:ちなみにそれはあたらない。でも、声が聞こえてくるよ。「いたぞ!隠れてやがった!」「外にいる奴らを呼んでこい!」
ベルン
:あーあ。泥沼ね〜。
タクト
:どうするよ。
GM
:君らがいる奥の部屋からは外はわかんないけれど、なんかどたばたしてるっぽいぞ。
ミント
:「とりあえず、隠れよう」
タクト
:「隠れるって…」
ベルン
:「どこに?」
ミント
:「誰かのバックの中にでも」
タクト
:「(ため息)やるしかないかな…」
ミント
:ボクはライトの鞄の中にでも隠れていよう。「あとは任せた!」
ライト
:「え、やだ」とかいいながら隠してみたり…
ミント
:はいっちゃう。ぴゅー。
ベルン
:「相手の欲しがってるものを渡しちゃうってのも手だけどね」
タクト
:それもありだね。
ベルン
:「ここで現金収入がなくなるのは痛いけど、悪いのはフィスちゃんだし」
フィス
:ベルンは後で、体育館の裏までね♪
ミント
:「同感。フィスの命なんかのために、命を落とすのはしゃくだぞ」と、ライトの鞄の中から頭を出して言う。
フィス
:殺す。
ベルン
:「それに、お金がなくなっても最後の手段もあるしね。ふふふ」(ミントを見る)
ミント
:(隠れる)
GM
:さて、ずいぶん時間がたってしまったね。入り口の方の明かりが強くなってきたよ。人が集まってきたみたいだ。「ここに隠れているのはわかっているぞ!」
タクト
:さて、真面目にどうしようかね。
GM
:入り口の方の明かりが近づいてくる。
ベルン
:GM、相手の要求は聖杯だっけ? 卵の化石だっけ?
タクト
:卵だよね。あれ?両方だっけ?
GM
:(無視) さて、明かりを持った人影が君らの前にきたぞ。
ベルン
:見覚えは?
GM
:みんなは見覚えはないな。フィスを抱えた男と、その隣には、女がいる。
 さらに奥には、雑魚っぽい奴らがごろごろといるけれど。
ベルン
:まずは交渉かしらね…ああっ、思い出した。「君らの持っているモノと交換」としか、そういえば手紙には書いてなかった!!
GM
:(気づくの遅いよ)
タクト
:じゃ、卵だけね。(笑)
GM
:で、だ。間には、商人風の男がいるね。こいつが一番偉いのかな?って感じだ。
ベルン
:「はじめましてかしらね?」
GM
:「ずいぶんと余裕のようだな」
ベルン
:「だって、別に戦いたくてここにいるわけじゃないでしょう。お互い」
タクト
:ベルンにまかせた。交渉は。(笑)
ベルン
:とりあえず、聖杯はキープね。(笑)
GM
:「ほほう…ならば何故、わざわざ隠れていたんだね?罠まで張って」
ベルン
:「たまたまアタシたちがこの中を探索中にアナタたちが来たのよ」
GM
:「たまたまか…まぁいい。私はこんなところに興味はない。さあ、ならば取引だ」と、言うと、大男が抱えていたフィスをごすっと地面に落とした。
フィス
:ひどい…
ベルン
:「まあ、大事な仲間の命がかかってるし、しょうがないわね」(棒読み)
タクト
:(笑)
GM
:「さぁ、ならば渡してもらおうか!」嬉々として両手を伸ばすよ。
ベルン
:「具体的には、何が欲しいのかしら?」
GM
:(む。この後に及んで…)「とぼけるな!」と、男が怒鳴った時に…
ベルン
:「何かしら?」
GM
:外の方から剣戟の音や喚声が聞こえてきたよ。
タクト
:なんだろ?
GM
:なんか、たくさんの人同士が争いあってると君らにはわかるね。
 「何だ?」と男がぼやくのと同時くらいに、手下の男のものらしき声が聞こえてくる。「やべぇ!遺跡管理組合の奴らがかぎつけてきやした!!」
タクト
:なんか聞いたことのある組合の名前だな。(笑)
ベルン
:もしかして共通の敵かも。(笑)
GM
:「えぇい、くそっ。なんだってこんな時に! かまわねぇ、とりあえず奴らの身ぐるみをはいじまえ!」
タクト
:それは、俺らのこと?
ベルン
:たぶんね。
タクト
:やってみろ!なんてね。
GM
:大男が「うがー!」と剣を抜く。女も構えるね。
ベルン
:あらら。穏便に済ませたかったのに。
タクト
:いいよ、きなさい
ベルン
:とりあえずの方針は時間稼ぎね。
GM
:ちなみにフィスは床の上でまだ寝てる。
タクト
:だれが最初だ?ミントか?
GM
:ってか、こいつら、遅い…
ミント
:じゃあ、一番だ。(笑)
ベルン
:まだ隠れてなさい。
ミント
:じゃあ何もしない。
GM
:次はタクト。
タクト
:大男に攻撃しよう。てい!(ころころ)攻撃14。
GM
:あの…フィスが間の床にいるぞ。(笑)
タクト
:踏んづけ。
フィス
:ひどっ。
GM
:当たるね。
フィス
:踏むなー。
GM
:でもおきない。スリープだから。
ベルン
:踏まれても起きない。スリープの魔法の恐怖ね。
タクト
:(ころころ)平均か…12ダメージ。
GM
:おおう!! いてぇ! タクトって。こんなに強かったか?(驚愕)
タクト
:憶えてないのね。(戦闘が久しぶりだから)
ベルン
:ところで、フィスって現状は縛られたりとかはしてないのよね?
GM
:ないよ。ちなみに次はライトだ。
ベルン
:「ライト、フィスにディスペル・マジックをかけて」
ライト
:なにそれ?
GM
:「ぐっはー」(鞄の中)「魔法を解除する魔法だよ」
ベルン
:うまくすればそれで起きて戻ってくるでしょ。
ライト
:かけるよ、じゃぁ。 (ころころ)13。
GM
:うむ。それはおきたな。(1ターンくらいはもつかと思ったんだが…)
フィス
:ふぁ〜。
GM
:フィスにかけられていた魔法が解けて、フィスがむくり。
フィス
:「騒がしいな」
ベルン
:「邪魔よ!起きたんならさっさとどいて!」
GM
:目の前ではタクトと大男が格闘してる。フィスは間にいる。
フィス
:「はいはい」端っこに行く。
GM
:って、冷静なんだか寝ぼけてるんだか。(笑)
ベルン
:とりあえず人質は奪還ね。
GM
:商人風の男が言うよ。「ふん、どうせ貴様らはここで死ぬのだ!人質など関係ない!」と、商人風の男。「さっさと倒して、奴らの持ち物を奪え!」 さて、女が動く。「ミュート」 ライトに。
ライト
:音が消えててくぅ〜。違うってね。(ころころ)抵抗、9。
GM
:それはかかった。ライトは魔法が使えなくなったよ。
ライト
:あらあら…みんな助けてぇ〜。
GM
:次はフィスの番だが…
フィス
:精神力がないから、何も出来ない。
ベルン
:いいから後ろに下がってなさい。
フィス
:ライトと応援でもするか、端っこで。(笑)
ライト
:ライトは声が出ませんが…
フィス
:体で表現。
ミント
:にぎやかしが増えたね。(笑)
GM
:じゃあ男がタクトに攻撃ー。「ふんがー!」
タクト
:(ころころ)回避12。
GM
:回避です。弱いなー。 次はベルンだよ。
ベルン
:じゃあ、魔法を使った女を攻撃。
GM
:妙齢な美人に攻撃をするのかっ!?
ベルン
:(聞いてない)ピックで攻撃。14。
GM
:あたるよ、あたる。なんか、みんな強かったのね。
ベルン
:あたることはあたるのよねぇ。アタシの場合は打撃力が低いから…8点。
GM
:あんまり痛くない。
ベルン
:そんなものよね。
GM
:ターン頭。
タクト
:じゃ、おれかい?
GM
:ところで、外は騒がしいね。どうやら、管理組合の人たちも、何かの理由でこの男たちを追ってきたようだ。タクトの攻撃は?
タクト
:攻撃15。
GM
:あたりますわよ。
タクト
:(ころころ)殺すかも…クリットしてしまった…
GM
:…がくっ。
タクト
:え〜と…いいですか?
ベルン
:いいわよ、殺しても。
GM
:いいですよ。(苦笑)
タクト
:22発。
ベルン
:おー。(ぱちぱち)
GM
:ずんばらりん!っと、斬られた。それはもう、鮮やかに。
ベルン
:きゃー。
GM
:け…形勢不利…
 次はライトだけど…
ライト
:で、何かできるの俺?
GM
:何も出来ないかなぁ?
ベルン
:抵抗に専念しといたら?
ライト
:そうだね?
GM
:むー…しかし、かなり不利だ…
 逃げよう。
タクト
:おいおい。
ベルン
:どこへ?
GM
:女が呪文。「トンネル」
 壁に穴がぽっかりと空いた。(土や石の壁に穴を開ける精霊魔法)
 男が言う。「ち!今回は引き下がってやる!」どたどたどたーと走っていくよ。
タクト
:逃げるものは追わず…
ベルン
:ん? 一緒に外に出て遺跡管理組合の追撃をかわそうよ。
タクト
:あ、それはそうね。(笑)
GM
:じゃ、トンネルをくぐっていくのかな?
 トンネルは入り口とは逆方向の外に向かって延びている。
ベルン
:伸びてるったって最大到達距離は10メートルよ? 余裕で奥まで見えるわ。
GM
:まぁ、まっすぐだしね。地上に出るよ。
 地上に出ると、外は夜。星が空に瞬いてる。
ベルン
:あいつらはどっちに逃げたの?
GM
:まてまて、みんな走って出てきたかな。
タクト
:でましたよ、外に。
ベルン
:アタシ先頭。
フィス
:僕はケツ。
GM
:さて、じゃ、お外に来たところだが、残念。君らの前には見たことのある顔が…商人風の男も、その前で足を止めている。
タクト
:なんで?
ベルン
:とりあえず弓を準備。
GM
:髪の長い女が目の前にいるよ。「やはり、逃げ出してきましたね」

2.たまご、孵る

タクト
:誰?知ってる人?
GM
:知ってる知ってる。(笑) 襲われたし。
ベルン
:ある意味、商人風の男よりも敵って感じね。
タクト
:黒幕、この人ですかい!(笑)
フィス
:そうなんだ。(笑)
GM
:フィスが助けられているのを見て、遺跡管理組合の女は言うね。「お仲間は、助けられたんですね?」
ベルン
:「アタシたちの力でね」
GM
:「それなら、もうあなた方には『卵』は必要ないですね」と、女。
ベルン
:「まだ必要よ。売ってお金に換えないと生活費にも事欠くの」
GM
:「そんなことされちゃ、困りますっ!!」
タクト
:「どうしてですか?」
GM
:「それを売って、悪用されてしまったらどうするんですかぁ!」
ベルン
:タクト…その説明は前回受けたわよ。
タクト
:憶えてなくて。(笑)
ベルン
:「ところでそこの商人風と精霊使いは、アナタとはどんな関係なの?」
GM
:「この男は、管理組合でもマークしていた闇ブローカーです。古代の秘宝の数々を、秘密裏に売りさばいて…」
ベルン
:「じゃあアタシたちと問答するよりもさっさとそいつら捕まえないといけないんじゃないの?ほっとくと逃げられるわよ」
GM
:「当然、捕まえますっ」と、女。女が合図すると、すすすっと、彼女の両脇にどこからともなく、管理組合の剣士が現れた。
 で、君らもろとも、取り囲む。(笑)
GM
:「さぁ、観念なさいっ!」
タクト
:おいおい。(笑) なんで俺たちまで。
ベルン
:「やる事が強引ね。気に入らないわ」
GM
:ついでだ。(笑)
タクト
:強引な。わたさないよ、この宝は。
ベルン
:正義の神様の神殿にでも逃げ込もうか?
GM
:「さあ、観念なさいっ。あなた方も、卵を渡すのですっ」
フィス
:それって、卵を渡したら許してくれるのかなぁ。
タクト
:なに?卵だけでいいのかね!?
GM
:女の言葉を聞いて、男が言うよ。「ちょっと待て。お前らが言う卵って、何だ?」
ベルン
:「ヒ・ミ・ツ」
タクト
:「おまえは知らないくていいことだ」
ベルン
:「アナタはおとなしくお縄を頂戴してなさい」
GM
:じゃ、「お縄をちょうだいー!」と言うことで、まずは男に向かって総力戦。数の暴力で遺跡管理組合の連中が攻撃だ。
 その隙に、4ラウンド分くらいの隙を与えよう。好きに動いていいよ。
タクト
:逃げようか。
ベルン
:逃げましょ。
フィス
:逃げるが勝ちとも言うからね。
タクト
:卵だけおいていくか?
ベルン
:どうせなら放り投げていく?
タクト
:持ってると面倒みたいだからね。
ベルン
:じゃ、捨ててこう。「じゃーねー、アタシたちは逃げるわよ〜」
タクト
:もう、会いたくないですね。(笑)
ベルン
:「卵はその辺においとくから探してね〜〜〜♪」 まぁ、アローネにいる以上あうでしょうけどね。
GM
:卵はおいてくの?
ベルン
:ひよこの化石も見てみたかったけど、卵はお金にならなそうだし。
GM
:(まだ言ってる…)じゃあ、卵を置いて逃亡か。
タクト
:そうね。
GM
:男は取り押さえられたよ。女は君らが逃げてくのを見て、叫ぶ。「待ちなさーい!」
ベルン
:で、聖杯も金に替えたらさっさとアローネを出よう。
GM
:ところで、卵はどこに置いたの?
ベルン
:アタシがいたあたりかしら?
GM
:うーむ…じゃあ、誰かが踏んだら、割れるかな。(笑)
ベルン
:石だもんね。割れるかもね。夜で暗いから、余計に気を付けないと。
GM
:割れるんだ。割れるような位置なんだね。今ゆったね。(笑)
タクト
:なに?
GM
:じゃあ、割れるか、チェックだ。割れないかなー。(笑)
 「待ちなさーい!」と女が言って、追いかけてくる。後ろには、剣士たちが続いているよ。誰か踏むか。それは君らの運次第だ。君らの振る、さいころで決めよう。
 シーフ技能がある人は、シーフと敏捷度を足していいよ。そのほかの人は、ヒラメだね。いくつで割れることにしよう…うーん…5だな。
 5以下が一人でもいたら、卵は割れる。割れたら…さあ、振れ。きっとこれが最後の運試し。
ミント
:割れたら?
GM
:さぁ?(笑)
タクト
:振りましょう。(ころころ)あ、11がでた。
ベルン
:12。よゆー。
フィス
:…5だ。
ライト
:ってか、振るまでもない…?
GM
:寝ていた方がよかったんじゃねぇか、フィス。
フィス
:おやすみー。
ミント
:寝るなー!
フィス
:だから、起こさないでいいと言ったのに。
GM
:5以下と言うことで、「待てー!」と逃げ出す君らを追いかけて来た女。ぱき。という音に、「を?」足元には割れた卵。「あああぁぁっ!?」
ベルン
:しらない。走る。逃げる。
タクト
:自業自得?(笑)
GM
:「割れた!割れた!!」と女が叫んでる。
ベルン
:「割ったのはアナタよ〜〜〜」と遠ざかりながら。(笑)
GM
:「みんな、逃げてー!」と女が叫んでるよ。
ベルン
:「言われなくても逃げてるわ〜〜」
GM
:「化石のままで卵が割れたら、恐ろしいものが孵るわ!」
タクト
:恐ろしいもの?
ベルン
:ミントちゃんの先祖ね。きっと。
ミント
:なんでだっ!?
GM
:ぱきっと割れた卵の中から、闇夜を裂いて、何かが生まれてくるよ。
 30センチくらいの大きさの卵の中から、ぶわっと、大きな羽が闇夜に伸びた!
タクト
:「なんなんですか?あれは!」
GM
:孵ったのは、両翼間が2メートルくらいはありそうな鳥だ。鳥は大きく夜空に向かって嘶くと、ばさばさっと羽を羽ばたかせて、夜空に向かって舞い上がっていく。
 女がその姿を見て、言うね。「卵がかえっちゃったじゃないの!!」
ベルン
:「アナタが卵蹴っ飛ばしたからでしょ!」
GM
:「まずいわよ!」
フィス
:俺のせいではないな。
ミント
:…あなたでしょ。
GM
:さて、鳥さんはばっさばっさと羽ばたいて舞い上がると、くるりと夜空を旋回して、君らの方へと向かってくる!
タクト
:何故!?
ベルン
:逃げ切れそう?
GM
:鳥さんに勝てる自信がベルンにあるのならば。
ベルン
:あたしはドワーフ最速よ〜。(笑)
フィス
:ふ。遅いくせに。
ベルン
:釈然としない。
GM
:ああ、ちなみにベルンに襲いかかってくる訳ではないので、安心してよし。
 襲いかかるのは、ライトにだから。
ベルン
:ということは、狙いはミントちゃんね。
GM
:鳥さんは攻撃してくるぞ。ライトは回避だ。
ライト
:何故攻撃されなきゃ…(ころころ)10。
GM
:奇跡だ…ぎりぎりかわしやがった…一撃で殺せると思ったのに。
タクト
:そんなに強いのか?
GM
:いや、相手がライトならばの話だ。
ライト
:なにかひどいこと言ってる。
ベルン
:リドリアス、おちつくんだリドリアス
GM
:誰?
タクト
:それ、先週ジャン(笑)
ベルン
:ウルトラマンコスモス。(笑)
GM
:知るか。(笑)
タクト
:「なんなんですか、こいつは?」とか聞いてみようかな。
ベルン
:「そーよ。卵の化石なんだから卵のひよこが孵るはずでしょ」
GM
:「孵りません! 話しましたでしょう?神の国へと羽ばたく翼を持つ、鳥です!太古、ミニチュアフェザーがまだ力を十分に持っていたころ、その卵を孵して、成人の儀を執り行っていたのです!」
フィス
:こいつがらみか…
ミント
:こいつじゃないよー。
GM
:「化石の卵を、私がお教えしたように、聖なる流れの水によって返すことが出来れば、神の国へと渡る翼を手にすることが出来たのですが…それ以外の方法で卵を孵せば、その鳥が生まれるのです!そして孵せなかった者は、その鳥をうち倒すことにより、神の戦士として成人を…」以下、なんたらかんたらと難しいことを言うけど、とりあえず鳥さんは第2撃。(笑)
タクト
:…じゃ、倒すしかないんじゃん。
フィス
:しかもこいつが。
ミント
:こいつ!?
ベルン
:賭けてももいいわ。無理に全財産。
フィス
:ふ。俺もそっちに全財産だ。
ライト
:あ、俺も。
タクト
:賭けにならないじゃん!
GM
:ともあれ、鳥さんは第2撃。もう一度、ライトに。
ライト
:(ころころ)…4。
GM
:それは当たった。
ライト
:ダメージは3点減点。
GM
:じゃ、ライトは7点のダメージを食らったね。ライトは鳥のかぎ爪に、ざっくりとやられた!
ライト
:「いたい…」
ミント
:「ああっ、ライト!?」
フィス
:ふ。疫病神め。

3.ミニチュア・フェザー

ライト
:「う…死ぬ…」次食らったら、確実に死ぬ。
GM
:さて、巨大鳥はライトに一撃を加えて、夜空へ再び舞い上がったよ。
タクト
:逃げたんだ。(笑)
GM
:いや、次の一撃の機会を待ってるって感じだね。
ベルン
:逃げてくれれば楽なのにね。
ライト
:もてあそばれてる?
GM
:むしろ、逃げようとしているのは、商人の男と管理組合の他の人たちだね。
ベルン
:てことは、逃げたら逃げたでヤバいのね。
ライト
:でも、たくさん人がいるのに、なぜ俺らが攻撃されてるの?
タクト
:ミントがいるから。
ベルン
:ミントちゃんのせいよ。
ライト
:差し出せ。
ベルン
:ついに売るときが来たのね。
ミント
:聞こえない。
タクト
:ライトを襲ったのは、いっしょにいるから攻撃されたんだよ。
ライト
:あ、そうか。今、思い出した。(笑)
GM
:ミントはライトの鞄の中にいるよ。
フィス
:ふ。疫病神め。
ミント
:あぁん、フィスがいじめるー。
タクト
:ってことは…投げ出せば…助かる!(笑)
ミント
:タクトもだー!
ライト
:しょうがない、愛ある限り戦いましょう。
ミント
:ライト!?
GM
:ってか、ポワトリン!?
ライト
:いや、それ以前に無いんだけど、愛なんて。
GM
:ダメじゃん!
ライト
:さて、どうしましょうか?
タクト
:森に入ったほうがいいよ。こっちの攻撃がとどかないからね、ここじゃ。
GM
:うん。この遺跡は丘の上にある遺跡だから、丘を下りきれば森があるね。
ベルン
:アタシ、弓あるよ。
タクト
:か、あとは、魔法…
フィス
:しかし、魔力がなーい。(フィスは前回の脱出劇で魔力を使い果たしている)
タクト
:…じゃ、森に入ろう、接近戦できないときついよ
GM
:さて、そろそろ第3撃が来そうな気配だ…(時計を見て)現実時間で、1分だけの時間をあげよう。
タクト
:短い!? どうよ、森にはいるつーのは?

 巨大鳥との戦いの方法を考える一行。
 しかし、なかなか妙案が出てこない…時間ばかりが過ぎていき…

GM
:あと15。
タクト
:森に入ろう! とりあえず、時間も稼げる。
ライト
:いいよ。そうしよう。
フィス
:誰か、魔力を回復できる人は?
GM
:あと10。
ベルン
:ミントちゃん。
フィス
:回復してくれ!
GM
:5。
タクト
:とりあえず、走る! 逃げろ!
ライト
:それぇ〜。
GM
:走った!
フィス
:よし、森に走りながら「ミント、お前、魔力を回復できるか?」
ミント
:ライトの鞄から頭を出して言う。「できるよー」
GM
:鳥さんは走り出した君らを追って羽ばたいた!
ライト
:「くそぉ、追いかけてきた!」
タクト
:向こうのほうが速そうだ。(笑)
GM
:あと、走る君らと追う鳥を追って、「待てー」と女も走り出したよ。商人の男も、縛られつつも端を持ってるのが女だから、走って来るね。
ベルン
:面倒くさいのがついてくるわね〜。
フィス
:「とにかくミント。僕の魔力を回復しろ!じゃないと、お前も死ぬぞ」ぜーぜー…
ミント
:えーと、最大20点まで回復出来るよ。
フィス
:それは、俺の精神力を超えている!
ミント
:でも、自分の分も欲しいから、10点くらいなら。
フィス
:いいよ。それで戦える。
GM
:じゃあ、フィスにトランスファーするよ。みんな、いいかな?
ライト
:いいよぉ。
ベルン
:うん。
タクト
:いいよ。あ、なんでもないわ。
ミント
:じゃあ、フィスにトランスファー・メンタルパワー。精神点を10点回復させる。
フィス
:ピロピロピロ〜。フィスは気力がみなぎった。
ミント
:「精神力、回復だー!」
フィス
:「よしっ!」
ライト
:「初めて役に立った!?」
ミント
:なんでだよー!
GM
:っと、じゃあ、ミントはトランスファーした訳だから、ライトの鞄の中から出てきたね。
ミント
:はぅ!?(トランスファー・メンタルパワーは相手に触れていないといけない)
GM
:じゃ、ミントは出てきた訳だから、当然、鳥さんは走る君らの後ろから、ミントを攻撃ー。
タクト
:あ、やっぱり。
ベルン
:ああ、死ぬと価値が下がるわね。
ミント
:「わきゃー」と言って、回避、13。
GM
:かわしやがったか。
フィス
:「そうか、ミントを敵に放り出せば、敵はこいつを狙う訳か。お取り作戦と言う名の、生贄…」
ミント
:(むっ!) かわして、近くにいたフィスにくっつく。「怖いよー」
フィス
:「離れろ!」
ミント
:「いやだっ!」
ベルン
:また回避力のないところを狙うわねぇ。(笑)
GM
:とりあえず、君らは攻撃をなんとかかわして森に入ったよ。
 鳥さんは一回、空にあがっていった。
ベルン
:体勢を立て直しましょう。
ライト
:鳥って、火に弱いのかな?
フィス
:弱いでしょう。ケダモノなんだから。
ベルン
:魔法全般には生き物は弱いわね。
フィス
:周りが森なら、降りてきたところを、バインできるかな。(バインディング。精霊魔法で、植物をコントロールして敵を絡め取り、動きを封じる魔法) できれば、圧勝できる可能性が…
タクト
:…ね、マスター。
GM
:あい。
タクト
:カウンター攻撃みたいなことできない?
GM
:どんな風に?
タクト
:向こうが攻撃してきたときに、かわして攻撃。
フィス
:成功したら、ダメージは倍?
ベルン
:そうね、ミントちゃんが狙われてるんだから、そこを狙うんでしょ。待ち伏せは出来そうね。まぁ、外れてもミントちゃんにあたるだけだし。(笑)
フィス
:いや、そしたらフィスもまきぞう…
ベルン
:それも狙いのうちかしらね?(笑)
タクト
:うん。まー、ミントをぼくが持てば…できないかな?
ミント
:モノ扱い!?
GM
:うーん…ソードワールドRPGにはカウンター攻撃のルールはないんだが…いいだろう。回避に修正を加えるけど、かわしたら、打撃力を+5できることにしよう。
フィス
:では、動きが早そうなタクトに投げて「よろしく、僕の美しさに支障をきたしてしまう」
ミント
:「うぐぅー」
ライト
:ところで、他の敵さんどうなった?
GM
:とりあえず、君らを追っかけてきたのは管理組合の女と、彼女にロープの端を握られた商人だね。二人も、森に入ってきたよ。「ぜぇぜぇ、逃がしませんよっ!」
フィス
:「逃げ来たんだろうが!」
GM
:「卵を割った罪は、つぐなってもらいますっ!」
一同
:「あなたが割ったんでしょうが!」
GM
:「うぐ…」
ライト
:「どうしてもって言うなら、じゃ、中身やるよ」
GM
:それは…何も言えない…
 ところで、ミントは今どうなっているの? フィスが投げて、タクトが持ってるの?
ミント
:モノ扱い!?
フィス
:だよね。カウンターの為に。
タクト
:そうなるね。
ミント
:じゃ、「こわいよー、助けてタクトー」
タクト
:「はいはい」
ベルン
:別に持ってなくったって、タクトの近くに浮いてればいいじゃない。
タクト
:そりゃそうだね。(笑)
GM
:じゃ、タクトの近くにいるミントを見て、女に捕まっていた商人風の男が言うよ。「おおぉっ、ミニチュア・フェザー!?」
フィス
:「買う?」
ライト
:「今ならもれなく、大きな鳥さんもついてくるよ」
タクト
:(笑)
GM
:「ち。貴様なんぞよりも、私はアレが欲しかったのだ」と、フィスを見て言うよ。「おおぉ、可憐なミニチュア・フェザー」
フィス
:へ?
ベルン
:…ん?
タクト
:気になってはいたんだけど、「君ら持っているモノと交換」って…
フィス
:コレかっ!?
ミント
:コレモノ扱い!?
ライト
:たまごか聖杯じゃなくて…?
ベルン
:だったら始めから言ってくれれば、売ったのに!
ミント
:いやぁ〜ん。(嘘泣き)
タクト
:もしかして、みんなの欲しいものって、バラバラだったんじゃないの?
ベルン
:たまごと聖杯とミントちゃん…そういうことになるわね。
フィス
:すべてはコイツが疫病神かっ!!
ミント
:ボクじゃないよ〜。ボクのせいじゃないよ〜。
ベルン
:しかも、ミントちゃんとフィスちゃんを交換ってことは、フィスちゃんの方が、人気がなかったってことね。
フィス
:なにっ!? 「僕の美しさがわからないなんて、なんて目の腐った商人だ!」
タクト
:それはいいとして、今はあの鳥だよ。
ミント
:タクト〜。(嘘泣き)

4.最後の戦い

タクト
:攻撃はしてこないのかな?森に入ってるし。
GM
:「いえ」と、遺跡管理組合の女が言うよ。「孵ってしまった以上、あの鳥はそのミニチュアフェザーを襲い続けます。倒すしか、道はないです」
ベルン
:「ま、もしくは倒されるか、よね」
タクト
:「あのですねー…」
ベルン
:「ミントちゃんのことよ」(涼しい顔)
タクト
:「ま、いいですけど…」
ミント
:「うぐぅー。助けてくれたら、もっとたくさん、遺跡のあるところ連れてってあげるよー」
タクト
:このキャラなら、そんなこと言わなくても助けるんだろうな。(笑)
フィス
:「しかし、ここでミントがやられれば、コレ以上ひどい目にはあわないかもしれない」
ミント
:「あぁん、フィスなんか嫌いだー。くっついてやる。(怒)」
フィス
:「うぉっ!、クソ、とりあえず、鳥を倒すのが先だな」
GM
:あ、レンジャーはベルンだけだっけ?
ベルン
:そうよ。
タクト
:僕も持ってるよ。
GM
:じゃあ、レンジャーのある人は知力でさいころ。鳥さんはどこから来るかしら?
タクト
:(ころころ)10。って、1レベルじゃきついな〜。
ベルン
:(ころころ)3!? ってことは、合計7。2レベルでもきついわ〜。(笑)
タクト
:おいおい。(笑)
GM
:おおぅ!? ふたりとも失敗。では、鳥さんが、がさがさー!と迫る。先制は出来なかったよ。単純に敏捷度順だね。方向がわからなかったから、待ち伏せはこのターンは出来ない。
タクト
:よく飛べるな。羽根に傷がつくだろうに
ベルン
:平気なんじゃないの? 普通の鳥でもないみたいだし。
GM
:元化石はそんなこと気にしない。(笑) 低空から、君らに迫ってくるよ。 ミントは何をする?
ミント
:んーと…
タクト
:しないでいいよ。
ベルン
:ランダムに誰かにくっつく。(笑)
フィス
:ライトの回復でしょう。
タクト
:そうか。
フィス
:では、回復するためにライトに投げる!?(笑)
ミント
:投げられた。(笑) じゃ、ライトの回復。「ライトー、たすけてよー」と、キュア。(ころころ)6点回復ね。
GM
:ライトにくっついた。(笑) 意味がない!?
ライト
:いや〜ん。(笑)
GM
:次はタクト。
タクト
:そうなの?鳥のほうが速いと思ってたのに。
GM
:森の中でまで同じ敏捷度じゃ、問題ありでしょ。
タクト
:で、攻撃できるの?
GM
:出来るよ。
タクト
:じゃ、(ころころ)15。
タクト
:打撃は…13、う〜ん平均。
GM
:あんまりいたくない。
タクト
:おい!相当硬いぞ。クリティカルしないとだめか…
GM
:次はライトの番だね。
ライト
:ミント差し出す?(笑)
ミント
:「いや〜」
ライト
:じゃ、誰か、超強力ライトプロテクトしてほしい人、手を挙げて?(プロテクト。ダメージを1点減らすことの出来る魔法)
GM
:ライトプロテクトって…(笑)
ライト
:あまり強そうじゃないな。(笑) ってか、誰もいらないの?(挙手なし)
タクト
:ぼくはほしいぞ。でも、攻撃力アップの方が欲しい。
ベルン
:アタシも攻撃のほうが欲しいわね。
ライト
:おれ、優柔不断なのに…
ベルン
:弓なら打撃力20だから、シーフのときよりかなり強いし。
フィス
:さすがはドワーフ。
GM
:ちなみに、この先の事をちろりというけど、鳥さんはこのターンが終わったら、また空に上るので、再びレンジャーでカウンターの判定をするよ。決まれば、カウンター、可。
タクト
:だったらライト。二人にファイア・ウェポンとかは?
ライト
:お、そうか。複数可なんだもんね。(精神力を倍消費すれば、一度に複数人に同じ魔法をかけられる。ここで話ているファイヤ・ウェポンは武器を魔法の魔法で包んで強くする魔法)
ベルン
:あ、タクトって打撃力いくつくらいなの?
タクト
:25だよ、打撃は。
ベルン
:ってことは、魔法をもらってカウンターが決まれば…打撃力40…
ライト
:「よし、キミら二人に任せた」 (ころころ)6と12で、発動っ。
GM
:じゃ、タクトの剣と、ベルンの弓が炎の力を宿した!
ライト
:精神力を10消費して、残りは3。(笑) ふらふら〜。
GM
:次はフィス。
フィス
:よし、今の精神力の1/3を使って。バインディングだ。(ころころ)13っ。
GM
:それは…効いてしまった。
フィス
:とらえたっ!! タコ殴れ〜。
GM
:とべないー。
ベルン
:でも脱出のロールはあるから、安心はできないけど。
GM
:ベルン、先。
ベルン
:弓。撃つ。
ベルン
:(ころころ)15ね。
GM
:こっちは回避-4だー。(泣:バインディングされると身動きがとれないので、回避力を-4しなければならない) あたります。
ベルン
:(ころころ)ダメージは13。
フィス
:わーい。
GM
:むおおっ!? ピンチ!
フィス
:わーい。
GM
:(くそぅ)俺は逃げる! 最後の敵のモンスターレベルをなめるなぁー。バインディングを解こうとするよ。フィスの出した値を上回れば、バインディングから逃れられる。
 とりゃー!(ころころ)
 ふ…さいころは8とだけ教えてあげよう。巨大鳥はくわー!と鳴いて、再び空へと舞い上がった。
フィス
:マジで!?
タクト
:あー、くそ!
フィス
:せっかく…(T-T)
タクト
:あー、でも敵のレベルがだいたいわかったよ…そりゃ、強いわ。
フィス
:「くっ、これだからケダモノは嫌いなんだ」なぜか、ミントを見たり。
ミント
:「何でこっち見るのー!」
フィス
:「ふっ!」
GM
:(そりゃなぁ…本当なら、ここで戦う予定じゃなかったんだ)それでも、結構ダメージは与えたみたいだよ。
 さてさて。では、次のターンに突入だ。
タクト
:よし、カウンター準備だな、飛んでるし…
GM
:レンジャーのある人は、知力とさいころで、カウンター出来るかどうか。他の人も振ってもいいよ。ヒラメね、ただし。
タクト
:(ころころ)12だね。
ベルン
:(ころころ)10だから、14。うふふ。好調の予感。
フィス
:9。
ミント
:おしぃー、5、6で11だぁ。
ライト
:2Dで12。
GM
:…それはクリティカルという奴では?
ライト
:ふっ…
タクト
:もったいない…
GM
:じゃ、ベルンとライトは気づいた。鳥さんが迫ってくる方向がわかる。
ライト
:「来た!」
フィス
:「どこ!?」
ベルン
:「あっち!」
GM
:で、鳥さんがばさばさばさっ!と森を割って現れる。君らは構えて、それを迎え撃つ!
GM
:タクトはカウンターも出来るよ。ミントが近くにいれば。
タクト
:いるの?
ベルン
:ミントちゃん次第ね。
ミント
:「行きまーす」ぱたぱたー。
GM
:ベルンは弓?
ベルン
:うん。もうやっつける。ダメージ気味みたいだし。
タクト
:しかし、あたると打撃40だよ…
GM
:タクトはカウンターするなら、鳥さんが迫るまでの時間があるから、このターンのラストになる。
タクト
:いいよ。
GM
:じゃ、まずはライト。
タクト
:じゃ、プロテクションください、ライト。
ライト
:じゃ、また皆さんに?
ベルン
:アタシはいらないわ。
ライト
:他は?
フィス
:いらない。
タクト
:じゃ、ぼくだけでいいよ。攻撃されるのぼくだけだから。
GM
:さいころで1ゾロ以外は発動。
ライト
:「じゃ、特製超強力ライトプロテクト」2Dで8。
GM
:タクトは光の鎧に包まれた!(笑) もしも食らっても、これでダメージ1点減点だ。
 次は、フィス。
フィス
:「くそっ! ケダモノは火に弱い!(はず…) 炎の雷、ファイヤーボルト!!」ニンバスより高性能です。(笑) 2Dで6。
GM
:ハリーかよ!?(爆笑) それは効く。
フィス
:(ころころ)おぉ!12。そして5。 14ダメージ。
タクト
:ありゃ、終わるかもこれで。(笑)
GM
:えーっと、ぐあっ!? ふらふらだー!
フィス
:「よし! 僕の美しさにフラフラだ!」
タクト
:出番なくなるな…(笑)
フィス
:ハリーパワー爆発。第3巻御礼!
GM
:わかるかっ!! ベルン!(自棄)
ベルン
:「じゃあアタシがおいしいところいただきね」
タクト
:ベルンの攻撃あたれば終わりそうだからな…
GM
:(はずせー)
ベルン
:(ころころ)10が出たから、14。
フィス
:わーい。
GM
:あたった。
ベルン
:(ころころ)10。絶好調ね。
フィス
:終わった!?
タクト
:終わったね。
GM
:…ダメージだせよー。
ベルン
:(ころころ)と9。
GM
:…ダメージだせよー。
ベルン
:ダメージはあわせて23点。
フィス
:可愛そうな、タクト。(笑)
タクト
:まー、いいよ、別に。
GM
:炎に巻かれた巨大鳥が中から出てきたところを、ベルンの炎の弓が打ち抜いた。巨大鳥さんは断末魔の叫びをあけで、絶命したよ。そしてその勢いのまま、君らのところに突っ込んで来た。どさささーっ。
ベルン
:きゃー。
フィス
:はいー?
ミント
:きゃー!
GM
:飛んでる鳥は、急には止まれない。(笑)
 で、鳥はずざざーっと地面に落ちた。
フィス
:焼き鳥だ。
GM
:元化石でも、焼き鳥というのか…?
フィス
:食べてみれば判る。(笑)
ライト
:誰が?(笑)
GM
:炎に包まれた巨大鳥は大地に落ちて、激しい炎に、やがてその姿を消す。
ミント
:「やったー!」ぱたぱたー。「ありがとー、みんなー! ボクを助けてくれたんだねっ」
タクト
:(笑)
フィス
:「違う! あくまで自分の美しさのためだ」
ミント
:「はぁ?」
GM
:遺跡管理組合の女は唖然としているよ。特に、クリティカル2回に。(笑)

5.小さな翼の、そのはためき

GM
:さて…
ベルン
:(割り込み)「さーて、あとは目撃者をケすだけね」
ミント
:「…目撃者」きゅぴーんと、ミントも女と商人を見るー。
フィス
:鬼?
ベルン
:フィスちゃんに言われたくないわね〜。
フィス
:さぁ?(笑)
ベルン
:「さて、アナタたちはどうして欲しいかしら?」
GM
:「あ、あの鳥を倒してしまうなんて…」と、女は言ってるよ。GMの心境じゃないからね。(笑)
 商人の方も、自分たちが挑んだ相手がこんなだったとはと、おびえている。
ベルン
:「まー夜這いをかけたり誘拐をしたりですものね。タダで帰れると思っちゃいないわよね?」
フィス
:「ふっ、観念するんだな」
ベルン
:「後ついでに卵も割っちゃったしね。」
GM
:商人は首をぷるぷるぷるー。「も、もう、あなた様方のモノには、手はだしませんー」
ミント
:「それは、ボクのことなんかぁ?」ちょっと不愉快ー。
フィス
:「遅いよ、なぁ?」ニヤリ。
タクト
:打撃40は見てみたかったな。うまくすれば30とかいくからね、ダメージ。
フィス
:じゃ、こいつらで試す?
ベルン
:カウンターじゃないとダメなのよ。
フィス
:よし、助けて欲しければ、かかって来い!
GM
:なんでだ!
タクト
:(笑)
ベルン
:勝てば逃げれる。負ければ死ぬ。
フィス
:その通りだ。
GM
:女が君らに言うよ。「と、鳥を倒してくださったことには、お礼をいいます」
ベルン
:「卵を割ってくださったことにもお礼を言いますわ」と、にっこり。
GM
:「うぐ…」何も言えない。
タクト
:女は怖いですな
フィス
:確かに。
タクト
:「で、どうするんですか?」
GM
:「こ、この商人は、遺跡管理組合で処罰します。あなた達もたくさんの罪がありますが…今回は助けてくださった事も含めて、何もなかったことにして差し上げます」
タクト
:何もなかった、って…
フィス
:「タクト。剣を振るって差し上げろ」
GM
:「でも、アローネの遺跡をあなた達が探索して、手に入れたものは、必ず!管理組合に持ってきてくださいねっ」
ベルン
:「何都合のいいコトいってんのよ」
タクト
:「勝手ですね」
GM
:ぷんっとそっぽ向いて、女は商人を連れて行くよ。「きなさいっ」八つ当たり。
ベルン
:弓、構える。
フィス
:鬼?
ベルン
:「ちょっと待ちなさい。すこぅしお仕置きをしてあげるから」
GM
:「はい?」と、女は立ち止まって振り返った。
ベルン
:弓、撃つ。当てないけど。
GM
:1ゾロでなければ、当たらないってことで。
フィス
:1ゾロにならないかな。ドキドキ。
ベルン
:(ころころ)7。普通に外れた。
GM
:じゃ、ベルンが女に向けて打った矢は、ぴしゅっとはずれた。女の肩の脇あたりを抜けていったよ。女はどきりとして目を丸くする。言葉がないね。
ベルン
:「うふふ。とりあえずいきなりの襲撃のお礼はしないと気がすまないし」
ミント
:「こわっ」
フィス
:「ふっ…」
タクト
:言葉がでないですな…
ベルン
:「身ぐるみはぐのはさすがにかわいそうだから、しばらく恥をさらしてもらうくらいで許してあげる」
フィス
:どっ、どんな!?
ミント
:「ベルンの目が怖いよー」
ライト
:「女同士だから?」
ベルン
:「坊主なんてどう?」みんなに。
ミント
:「ぷっ」と、不覚も笑う。(本当は大爆笑)
タクト
:「いや、別にそこまでしなくても…」
フィス
:「女は…」
タクト
:「怖いですね」
GM
:フィス的には、自分とミントをはかりにかけて、ミントの方を選んでいる商人はいいのかなぁ?
ベルン
:そうよね。アタシ的には夜這いをかけたのも卵を割ったのも女のほうだから、ターゲットは女だけど。
フィス
:そうか!? 「ふっ、そうだ。そういえば、ミントより価値がないと言ってくれたな、そこの商人」
GM
:「え…」ベルンと女の争いにびくびくしていた商人が、どきりとする。
ベルン
:フィスちゃん誘拐までされたものね。
フィス
:「炎の雷は、なかなかいいぞ。しびれるくらいカッコイイ。みていたからわかるだろ?」
GM
:「それはもう…いえ、私はあんな…」
フィス
:「は? よくきこえんなぁー。聞こえたか? ライト」
ライト
:「いえ、全然」
GM
:「あわわわ」
フィス
:「ファイヤー…」と大げさに呪文の仕草をする。
GM
:「ひー!」
タクト
:もう、あきれて見てます。(笑)
GM
:(そろそろかな…?)いかにして女に恥をさらしてもらうか、こわーい目でにじりよるベルンと、商人に炎の雷をくらわせようとするフィスを見て、ミント。
ミント
:じゃ、タクトに言う。「タクト、ボクは一回、森に帰るよー」
タクト
:「え? どうしてだい?」
フィス
:こっちはこっち。(笑) 商人に言っている。「ひれ伏せ、僕の美しさに!」
ライト
:ナルシストパワー全開。(笑)
ミント
:タクトに向かって、続けるね。「なんか、みんなボクが迷惑かけて、いろんなトラブルにあってるみたいだし…」 他のみんなは管理組合の人と商人をいじめてるのかな?
フィス
:無意味にメイジスッタフを振りまわしてみたり。(笑)
タクト
:笑いながら「あれは、楽しんでるだけだよ。きっと、本気で迷惑だなんて思ってないよ」
ミント
:「うん、でも、さっき約束したじゃん。助けてくれたら、今度はちゃんと、お宝のある遺跡を案内してあげるよって」って、言いながら、スタッフ振ってるフィスを見てる。(笑)
タクト
:「ああ、そういえばそうだったね」
ミント
:「助けてもらったから、お礼しなくっちゃ。タクト、ビンボー人だし」
フィス
:おぉ、結構失礼なセリフをあっさりいいやがった。(笑)
タクト
:「まーね(笑)」
ベルン
:ミントちゃんって、お金もってないくせに。(笑)
ミント
:ぱたぱたーと飛び上がる。「鳥さんもみんなのおかげで倒したわけだし、ボクもこれで、一著前に成人の仲間入りって感じだし?」
タクト
:「一人で倒さないと一人前じになれないんじゃなかったっけ?」
ミント
:「どっかなー?いいんじゃん?」
フィス
:「おっ、ミント何処に行くー」ミントに気づく。
ベルン
:アタシも気づく。「どこ行くの?」
ミント
:「ん? んー…お宝を探しにー」
フィス
:「宝のある遺跡を案内するんじゃないのか?」
ミント
:「取り合えずは、その遺跡探しかなー?フィスは、どんなお宝が欲しい?」
ベルン
:鏡とか言うんじゃないの?(笑)
フィス
:惜しいな、ベルン。「欲しいのは、より美しくなる宝だ」
ミント
:「うん。そんなのない」きっぱり。
タクト
:だって。(笑)
フィス
:「くっ! 虫の分際で…!!」笑って。
ミント
:ベルンは何がいいかなぁ?」
ベルン
:「ミントちゃんの売値より高いものがいいわね」
ミント
:「それもないな」えっへん。 「ライトとタクトは?」
ライト
:「宝なんていらねぇ」
ミント
:「いらないの?」
ライト
:「その冒険が、後で皆で笑えるなら」 と、ちょっとかっこよく言ってみたりして。(笑)
タクト
:「そうだな…冒険っていう宝がいいかな。まだ見たことのないものを、見てみたい」
ミント
:「よしっ。
 じゃま、とりあえず、みんなのお宝の眠る遺跡を探してくるよ。
 じゃあ…みんな、またねっ」ぱたぱたーっと。
GM
:と、ミントはぱたぱたーと上昇して、木々の梢を越えて、夜空の向こうに消えていったよ。
ミント
:ぱったぱたー。(笑)
フィス
:「こらー! 勝手な事をぬかしてきえるなぁー!」
ライト
:「いつものこと」
タクト
:「ミントらしいといえばらしいけど(笑)」
フィス
:「たくっ、美しさのかけらも無いヤツだな。(笑)」
ベルン
:「どうせ、たいしたお宝見つけてこないわよ」
ライト
:「で、いつもの酒場に現れるんだろう。呼んでもいないのにさ」
タクト
:「そうだね」
フィス
:「宝の代わりに、大きな厄だけを抱えてな」
ベルン
:「でしょうね」
ライト
:「そしたら、また川鯖食わせてやるさ」
タクト
:「でも、だったら退屈しなくていいじゃないか」
ベルン
:「現金もないと生活できないわよ?」
タクト
:「とりあえず、この聖杯があるし」
ベルン
:「ま、そうね」
タクト
:じゃ、これを売って「新しい冒険にでましょう!」
GM
:さて。
 じゃ、聖杯だけど、聖杯は遺跡管理組合が買い取ってくれるよ。
フィス
:やすそー。
GM
:いやいや、今回の口止め料とかも含んで、結構な額だ。
ベルン
:どこにそんな予算があるのかしらね?
タクト
:さぁ?
フィス
:裏金でしょう。
GM
:8000Gで買い取る。一人頭、2000だ。
フィス
:おぉ、今回で最終回なのがおしい。
ベルン
:まあ、良いとしておこうかしら。
タクト
:これで、小太刀が買い戻せる。(笑)
GM
:質に入れていたっけなぁ。(笑)
タクト
:そうそう。
フィス
:もっと、魔道士らしい格好ができる。
GM
:さて、大金を手にして、君らはまともなトレジャーハンターとして、案内人とかを雇って、冒険をまた、しばらくアローネで続けていくのかな?
タクト
:さぁ、どうなんだろう?
ベルン
:どっちにしても、大金があっても、まともにはなれないでしょうね。きっと。(笑)
ライト
:だろうな。
フィス
:金があるなら、エステにいくね。
GM
:散財じゃん。(笑)
フィス
:いいんだよ、美しさのためだ。
ベルン
:無駄使いは、あるうちが華よ〜。
ライト
:無駄遣い。(笑)
タクト
:さて、じゃ、お金もあるうちに、次の冒険の案内人でも雇おうか。
ベルン
:そうね。
GM
:じゃ、君らはいつもの酒場へ。
 そして、そこから先は、また別のお話と言うことで…