studio Odyssey


天使はいつも見てる2

message from:A

「黙って聞け、サル!」
「ってか、話聞いてなかったろ?」
「うむ」

 その場所に彼女はいなかった。
 変わりに、
 その場所には彼女がいた。

 そして彼女は小さく答えを僕に伝えて、

 泣いた。

「オマエに相談なんて間違ってた」

 夜の砂浜に視線を落とした僕に、

「ふん、思ったとおりだ」

 ソイツは、にやりといつもの笑みを浮かべて言った。

「そうですか…」
「脳みそないな、サル!」
「んだと!?」
 奴は言った。
「最後に」

 即答出来なかった。

「オマエの、彼女を想う気持ちってなんだ?」


size:
510KB
author:
A
author's comment:
 口癖はサル。
director's comment:
 スタッフのAの作品。前の奴の続き。
 エピソードを追加したので、少し修正しました。しかしこの親友がいなければ、この512は完結しなかったかも知れないという…Aの何も考えてはいないだろうけれど、ファインプレー。