「黙って聞け、サル!」
「ってか、話聞いてなかったろ?」
「うむ」
その場所に彼女はいなかった。
変わりに、
その場所には彼女がいた。
そして彼女は小さく答えを僕に伝えて、
泣いた。
「オマエに相談なんて間違ってた」
夜の砂浜に視線を落とした僕に、
「ふん、思ったとおりだ」
ソイツは、にやりといつもの笑みを浮かべて言った。
「そうですか…」
「脳みそないな、サル!」
「んだと!?」
奴は言った。
「最後に」
即答出来なかった。
「オマエの、彼女を想う気持ちってなんだ?」
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- 510KB
- author:
- A
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口癖はサル。
- director's comment:
-
スタッフのAの作品。前の奴の続き。
エピソードを追加したので、少し修正しました。しかしこの親友がいなければ、この512は完結しなかったかも知れないという…Aの何も考えてはいないだろうけれど、ファインプレー。