studio Odyssey


あたりまえの景色

 僕たちは、
 当たり前に並んで歩く。

 僕は彼女の事が好きで、
 彼女に告白をしようと、
 彼女をその場所に呼び出した。

 私たちは、
 当たり前に並んで歩く。

 私は彼の事が好きで、
 彼に呼び出されて、
 胸の鼓動を押さえながら、
 その場所に行った。

 僕たちは、
 私たちは、

 そうしてあの夏の始まりの季節に、
 つきあい始めた。

 けれど、

 僕たちは、
 私たちは、

 何かが足りないことに、
 二人並んで歩きながら、
 気づいてる。


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466KB
author:
しゃちょ@studio Odyssey
author's comment:
 多くは語らず。
 ストーリー。