studio Odyssey


坂の上の空と坂の下の海と、坂の途中の

message from:thi

 雲が覆う。
 僕の頭上。見渡す限りの空。
 まっくらな空。
 まっくらな、僕の心。

 キミに触れないようにしていた僕の心。
 あの雲のように膜を作って避けてたんだね。
 この空が晴れたら、もう一度受け入れてみようかな。
 キミと、

 この世界を。


 見上げていた空に、微かに光が漏れる。


 僕はそっと、

 受話器を取った。


size:
338KB
author:
thi
author's comment:
 流れの方、難しい部分で止まってるような気がしたので自由製作してみました。
 一本書いてみたら、600Bから縮まらなかったので短文で。
 寧ろ短すぎたので改行やらなんやらで稼いでたりしました。
 ていうか何がどうなのかさっぱりです!一本モノは送っても大丈夫なんですか!?
director's comment:
 thiさんの投稿作品です。
 1本ものは512ではないので…(苦笑
 これはたしかかなり初期の頃に来たものだったと記憶していますが、収まってしまうのが512の面白いところ。