studio Odyssey


始まりの僕と彼女

message from:A

「あのね…」

 彼女は、下を向いて言った。

「もう…ムリだと思う」

 僕は、
 僕が恋をしている彼女が、
 何を言いたいか分からなかった。

 アジサイが咲いている坂の上。
 初めて彼女を見た時、その後ろには海が広がっていた。

「あたしね、この町には…」

 知っているよ、その理由。

 だけど、僕にはわからなくて、
 だけど、
 何かしたくて、
 僕だけができる何かをしたくて、

「あのね。だから、ムリだと思うんだ」

 そう言って、

「だから、友達やめよう」

 彼女はいつかのように微笑んだ。


size:
512KB
author:
A
author's comment:
 そんなわけで、512。あー、『夏の始まりの季節』かー。
 恋ですかー。恋ねー。故意に書くのはつかれるなぁー。(ここに512が書いてあった)なんとなくストーリーちっくなのを書いただけです。
 きっと、これを書くために、最終兵器彼女なんて読んだのが悪いんだ。
 久しぶりに、4byteをどうこで削ろうとか考えちったぜぃ。
director's comment:
 スタッフのAの作品です。「夏の始まり」で投稿受付をして最初の作品。
 この時、Aが「最終兵器彼女なんて読んだのが悪いんだ」という台詞から、主人公の名前がシュウちゃんだったという…(「7月7日、空は」参照)
 最終的に構成上ここに来ましたが、タイトルが逆に深い…ちなみに当然ですが、投稿段階で「この町には…」の内容なんてないです。やったモン勝ち。まとめるの俺。「知ってるよ、その理由」是非知りたかった。(当時)