そんな訳で、スピット一行はグラストヘイムへとやって来ました。
本日のメンバーは、スピット、玲於奈、リジェルさん、鳥君(とき)さん、そして…
偽"hayate"
"hayate":「その紹介はないと思います!!
spit:「ナレーションの文句を、俺に言われてもなぁ…
さて、今日のスピットたちは、グラストヘイムに何をしにきたかというと…
Leona:「では、アリスちゃんを
屈服させに!
spit:「よし!
"hayate":「屈服!!
Ridgel:「いきましょう!!
アリスというのは、先日からグラストヘイムに現れた、女の子のモンスターです。
その姿が
アレなことか、多くの冒険者たちが、彼女に会いに…
"hayate":「ビバ!
メイド!!
spit:「早速、いくぞー!
意気揚々と、一行はグラストヘイム、室内ダンジョンに向かいます。
*2
spit:「ここか…
"hayate":「昔は、ここに敵いなかったのにな。
グラストヘイム城の脇にある入り口の前にたったスピットたちは、その入り口を前に、むーん。
Leona:「では、りじぇさん。斥候。
Ridgel:「どれ、では覗いて…
ふっと、リジェルさんの姿が室内ダンジョンに消えていきました。
Ridgel:「
ギャアアアアァァァ!?
spit:「またまた、おちゃめさん。
笑うスピットの前に、リジェルさんが飛び出してきました。
Ridgel:「
生きてるって素晴らしい…
ヤバゥイらしいです。
"hayate":「どれ、ちょっと見てくるか。
Ridgel:「死ぬなよ。
と、ぴょいっと偽ハヤテさんも飛び込み…
って、ひとり、なんか言ってますよ!?
Ridgel:「
死ぬから。
"hayate":「確実に。
spit:「見てくる!!
toki:「…逝った。
と、こらえきれずに飛び込んだスピットが見たものは…
spit:"hayate":Ridgel:「
生きてるってすばらしい…*3
なんか言ってます。
Leona:「他の入り口から入ろうか。
ここ、グラストヘイム室内ダンジョンは、4つの入り口のあるダンジョンです。
spit:「そーすっか。
一行は、別の入り口から、室内ダンジョンへと入ることにし、歩き出します。
spit:「いざ、アリスたんをムキに!!
toki:「むく!?
なんか言ってます。
と、別の入り口から中にはいると…
いきなりいた。
Ridgel:「彼女が、アリス…
toki:「はじめて見た。
"hayate":「彼女が、
バースリーの変身した姿か。
spit:「
かなりイヤだ!?
Ridgel:「ババァかよ!?
*4
と、やってる男連中を置いて、玲於奈はてくてくとアリスの隣に立ちました。
spit:「はっはっは。聞くなよ。
Ridgel:「ですよ。
"hayate":「です。
spit:「アリ…
グボォ!?
toki:「ホーリーライトは痛そうだ…
spit:「ECなければ、死んでいる…
なんてやっていると、近くにいたウィザードの女の子が、スピットたちに向かって聞きました。
ウィザード:「あのー、倒さないなら、いただいていいですか?
spit:「どうぞ。
Ridgel:「我々は、見に来ただけなので。
ウィザード:「どうもー。フロストダイバ!!
"hayate":「アリスって凍るんだ…
spit:「打ちてぇ!!JT!!JT!!
ウィザード:「ユピテルサンダー!!
彼女の手から放たれた雷弾が、過たずアリスを直撃し、彼女をはじき飛ばしました。
spit:"hayate":「なにっ!?
"hayate":「かわいいー!
spit:「(ぽ
Ridgel:「いいつけるぞー。
Leona:「誰が、誰に?
spit:"hayate":「
Σ(□
あんまり、ふれてはいけない話題だったようです。
toki:「しかし、目的、早くも達成しちゃいましたね。
室内ダンジョンを見回しながら、鳥君さんが言いました。
"hayate":「だなぁ。
Leona:「次はどうする?
くるりと皆を見回して言う玲於奈に、
Ridgel:「無論…
リジェルさんが返しました。
"hayate":「泣かせた女は、星の数…
何を切りますか!?
一行は室内ダンジョンを出、アリスがいるという、もう一カ所の場所、古城1Fへと向かいました。
それは新モンスター、ピエロこと、ジェスター。
spit:「弱ぇっ!?
Ridgel:「あれ?思ったより歯ごたえなかったな。
toki:「ここで強いのっていったら…
Ridgel:「カリツかなぁ。
spit:「カリツって、なに?
Leona:「カーリッツバーグ。
それだ。
とは言っても、プロンテラベンチ突撃メンバーズ。
カーリッツバーグといえども、束になって力でねじ伏せます。
Ridgel:「ふぅ…
spit:「けっこーかたいなぁ。
"hayate":「倒せない敵ではないね。
本日の前衛の言うことは、
聞こえません。
Ridgel:「ウワアアアァァァン!
spit:「ああっ!待って、リジェルさん!!
"hayate":「
盾ーッ!?
いや、
それがダメ。
Ridgel:「お?
と、ペコペコとともに奥へと走っていったリジェルさんは、ふと、立ち止まりました。
Ridgel:「…いた。
Ridgel:「…ふふふ。
spit:「…リジェルさん、こわい。
アリスは冒険者たちなど気にもとめず、ほうきで古城の床をいそいそと掃除しています。
ああ、いそがしいそがしい。
もう、どうしてこう、いつもいつも、このお城には冒険者たちがやってきて、汚していくのかしら。カーリッツさんもカーリッツさんよね。冒険者を見かけるたびに斬りかかって。血のあとって、こびりついたら、とれやしないんだから。
Ridgel:「(すらり…
"hayate":「…今、リジェルは読者を敵に回した。
spit:「うむ。
*5
あら、冒険者だわ。
あーあ、いやね。せっかくお掃除していたのに、キタナイ靴で上がり込んで…
Ridgel:「覚悟ーッ!!
spit:「やめるんだ、リジェルー!?
Ridgel:「俺、
悪者!?
Ridgel:「フ…
Ridgel:「
この背徳感がたまらねぇYO!!
spit:「いーけないんだ、いけないんだー!
Leona:「セーンセーにゆってやろー!
Ridgel:「敵だし!?
"hayate":「メイド泣かせのリジェル。
spit:「でも、
事実、泣かした。
Ridgel:「。・゚・(ノД`)・゚・。
そして一行は再びアリスを捜し、城内をうろうろ。
と、スピットが途中で足を止めました。
spit:「この奥って、なんだっけ?
と、彼の目の前には下へと続く階段があります。
Leona:「監獄。
即断即決、
即実行!
即死。
Ridgel:「湧いてるー!?
"hayate":「まずいまずい!ヒール!!
Leona:「スピさん、はやっ!!
Ridgel:「こ、これはまずい…
Leona:「起こすよー。
と、玲於奈のリザレクションが倒れたスピット、ハヤテさん、鳥君さんに飛びます。
Leona:「SPもうないよー。
spit:「さがって、回復してろ!
"hayate":「いきますか!スピットさん!!
ばっと立ち上がったスピットが、交戦するリジェルさんの方に駆け出します。
と、ハヤテさんは後方に下がり、弓をかまえます。
交錯した二人が、同時に敵に向かって振り返り…
spit:「セイフティ…
ブッ!?
"hayate":「プリッツ…
ブッ!?
意味なし。
Ridgel:「くそぅ…
リジェルさんは、斬っても斬っても、次から次へと湧いてくるアンデッドたちに、歯をかみしめながら剣を振るっています。
起きあがった鳥君さんも、既に倒され、残るはリジェルさんと玲於奈。
リジェルさんはプリーストを守るように動きながら、次から次へと、迫る敵を自分の方へと集めていきます。
しかし…
Ridgel:「無理だ!
リジェルさんは言いました。
Ridgel:「
ヤケだ!!
と、剣を思い切りに大上段に振り上げます。
そして、その剣をぎらりと輝かせ、騎士は勢いよくその輝く剣を振り下ろしました。
Ridgel:「ボーリング…ッ!
Ridgel:「バッシュ!!
ばんっと大地に衝撃が走り抜けると共に、リジェルさんを取り囲んでいたモンスターたちが、一瞬にして爆風の中に吹き飛ばされました。
それは騎士のスキル、ボーリングバッシュ。
剣士のバッシュをさらに強力にし、マグナムブレイクのように辺りの敵を巻き込む、必殺のスキルです。
"hayate":「おおっ!
spit:「ボーリングバッシュだ!!
そこに、玲於奈の魔法が響きます。
彼女の声に、天使たちが輝く翼を騎士の上で広げました。
Ridgel:「切り抜けてみせる!!
再び、剣が輝きます。
toki:「おおっ!
"hayate":「今日一番の見せ場だ!!
Ridgel:「玲於奈さん、さがって!
Leona:「グロリア!!
Ridgel:「倒す!!
迫るゾンビプリズナー、赤いハエのモンスター、シャアこと、ハンターフライに向かって、リジェルさんは剣を振り上げ、斬りかかります。
Ridgel:「ボーリングバッシュ!!
再び走り抜ける衝撃波。
"hayate":「いいぞ!リジェル!!
spit:「アリスに
『この背徳感が…』とかいってた人とは
思えない!!
Ridgel:「
それを言うなー!!
Ridgel:「ほら、
オチた。*6
Leona:「…逃げていい?
spit:「どうぞ。
toki:「むしろ逃げてください。
「おことばにあまえて」と、玲於奈はたたっと走り出しました。
その背中が通路の向こうに消えて、やがて、見えなくなりました。
Ridgel:「無力だ…
"hayate":「いや、すげー耐えたぞ。
toki:「ですね。
spit:「今日一番の見せ場。
Ridgel:「もっと強くならなければ…
spit:「でも、ちゃんと最後まで、プリ生き残ったし、パーティとしてはまぁまぁかと。
"hayate":「だね。結構、このメンツでもいけるかもね。
倒れた男たちが話していると、
Leona:「せんせー…
と、玲於奈からの電波が皆の頭にとどきました。
Leona:「
騎士団に出ました。 (つД`)
spit:「さーて、ベンチ、帰るかー。
toki:「せっかく、リジェルさんががんばって逃がしたのに…
Ridgel:「…見せ場じゃなかったのか。
"hayate":「まーまー、それがベンチだ。
Leona:「ぁぅぁぅ…
まっすぐ行った先にある出口が、自分たちが降りてきた階段だったのですが、玲於奈がいったいどういうルートを通って
騎士団なんか*7に出たのかは、誰にもわかりませんでした。
もっとも、
プロンテラベンチの仲間たちは、だいたいいつも、こんなです。